リーガ第1節、対スポルティング・ヒホン戦でついにバルサの新エース、イブラヒモビッチがゴールを決めた。前半から試合の主導権を握っていたバルサ。しかし、前線までボールを運ぶものの、スムーズにフィニッシュのシーンまで持っていくのに苦しんだ。イブラヒモビッチも他選手とのコンビネーションが合わず、消えている時間が目立った。それでもバルサはボージャン、ケイタのゴールで前半を2−0で折り返す。

 後半も力でスポルティング・ヒホンを上回るバルサは、ボールを長い時間保持し、相手に付け入る隙を与えない。カンプ・ノウに駆け付けたサポーターの期待は、イブラヒモビッチの初ゴールだけとなった。中盤でボールを受けては果敢にドリブル突破を試み、仲間にボールを落とし裏に抜けるなどゴールに近い位置に侵入しようとするが、スポルティング・ヒホンも必死の守備で応戦。イブラヒモビッチのゴールは来節以降に持ち越されるかにみえた。

 ゴールを必死に目指すイブラヒモビッチ。それをアシストしようとボールを集めるバルサイレブン。ついにその試みが得点に結びつく。81分、右サイドバックのダニ・アウベスから上がったセンタリングをダイビングヘッドで合わせ、ついにバルサでの初得点を記録。サポーターからは“ズラタン”コールが沸き起こった。エースのゴールも含める3得点で幸先の良いスタートを切ったバルサ。イブラヒモビッチがチームのプレースタイルに慣れれば、昨シーズンと同じように脅威の攻撃力は健在だ。

(スペイン通信)