チームと2年契約が残るグティが残留を決めた。一時はカタール、ベトナム、イングランドそしてトルコなど移籍の噂が絶えない時期もあったが、グティはR・マドリーで2年間プレーを続けることとなった。

 ジェネラルディレクターを務めるバルダーノ氏もペジェグリーニ監督もグティを戦力として構想の中に入れていることを明らかにし、グティの残留は確実になった。R・マドリーの中盤はシャビ・アロンソの加入でポジション取りが厳しくなっているのは事実だ。中盤でかじ取り役となれるシャビ・アロンソは、グティと同時にピッチに立つとは考えにくい。また、カカーいることから今シーズンも控えに回る機会は多くなりそうだ。

 しかし、サルガドが抜けたR・マドリーでラウルとグティは、長年チームを支えてきたベテランとして貴重な存在。そのことはコーチングスタッフも承知していることだろう。移籍リストに名前が挙がらなかったのも試合に出場するかしないというよりは存在感を重視したものと考えられる。しかし、試合を1本のパスで決めることができるグティは相手チームにとって怖い存在に変わりはない。グティのキラーパスはまだまだ健在だ。

(スペイン通信)