8月8日に開幕戦を控えるフランスのリーグ・アン。7月の上旬から行なわれているプレシーズンマッチも、ここへ来て実戦を見据えたカードが相次いでいる。21日には、昨シーズンの王者ボルドーと2位のマルセイユの対戦が見られた。

　試合は強豪同士が着実に調整を進めていることを納得させる見応えのある内容。後半にマルセイユが数々のシュートをゴールポストに阻まれてチャンスをモノにできず、2―1でボルドーが王者の貫禄を示した。

　この対戦は優勝候補の対決というだけでなく、今シーズンからマルセイユを率いるディディエ・デシャン監督とボルドーのローラン・ブラン監督という、98年W杯とユーロ2000で連覇を成し遂げたフランス黄金時代の主将・副将が監督として初めて顔を合わせる一番として注目を浴びた。

　レキップ紙にかつての盟友との監督対決の感想を求められたデシャン監督は、「彼との再会はうれしいよ。話す時間はほとんどなかったけどね。何しろつねに報道陣が横にいたから。話せたのは2分くらいかな」と笑って答えた。話した内容については「天気のこととかね」とはぐらかしたが、ボルドーのカナダ遠征（23日〜29日）について質問したようだ。

　ボルドーはカナダのモントリオールで25日に今シーズン最初の公式戦となるチャンピオンズ・トロフィーをギャンガン（2部、フランス杯準優勝）と争う。その後モントリオールの地元チームと親善試合をし、帰国後の8月2日にはビジャレアルと対戦してプレシーズンをしめくくる。

　マルセイユは対照的にトゥールーズ、サンテティエンヌ、ランスといった同リーグのチームばかりを相手にしたプレシーズンマッチを控える。