16日にリールからリヨンへの移籍が成立したミシェル・バストス（25）が、入団の記者会見すら行なわれていないタイミングで、いきなり18日の練習試合（対ランス）に出場した。

　ピュエル監督は、ピキオンヌをワントップにすえ、右にエデルソン、左にバストスというブラジル人コンビを配置。レキップ紙によると、前半のみプレーしたバストスは、チームに合流してすぐとは思えないほどピッチを縦横無尽に駆け回り、数々の得点機を生み出した。ゴールこそあげられなかったが、試運転は上々との評価だ。

　ただし、チーム全体で見ると、リヨンの仕上がりはまだまだ、との見方が大勢を占める。試合は後半から入ったシェルストレームが試合終了間際に2点をあげて気を吐き、何とか引き分けに持ち込んだ。

　18日にはポルトの左サイドバック、アリ・シソコ（21）のリヨン入りも正式に発表された。「So Foot」誌は、バストスとシソコの加入で、リヨンが圧倒的な強さを示した数年前のマルダ（現チェルシー）とアビダル（現バルセロナ）のコンビに匹敵する左サイドが復活、と期待を高めている。

　同じくポルトから獲得したFWリサンドロ・ロペスも楽しみな逸材。まずは25日からスペインのアンダルシアで行なわれるピースカップで、3選手の大型補強に成功したリヨンの戦いぶりが注目される。リヨンが入ったグループDでは、シソコとロペスの古巣ポルトとの対戦を控える。勝ち上がれば“新銀河系軍団”との対決もあり得、ボルテージが上がるのは間違いない。