ついにバルサが来シーズンに向けた補強に動きを見せた。シウビーニョが抜けた左サイドバックの獲得を狙っていたバルサ。デポルのフィリペ・ルイスにこれまで目を付けて来たものの、デポルのレンドイロ会長は1200万ユーロ（約15億6000万円）という高額の移籍金を設定。バルサは左サイドバックに800万ユーロ（約10億4000万円）以上は支払えないとして交渉は決裂。そこに突然現れたのがインテルのマックスウェルだった。

　昨シーズンは控え選手扱いではあったブラジル人サイドバックのマックスウェル。移籍金は450万ユーロ（約5億8500万円）で5年契約をバルサと結んだ。ブラジルのクルゼイロでトップチームデビューを飾ったマックスウェルは、20歳で当時クーマンが監督を務めていたアヤックスと契約。その後、5シーズンプレーした後、インテルと契約している。ビッククラブでの経験もあり、控えとしてもしっかりと仕事をこなせる選手の獲得。バルサにはアビダルも同じポジションにいるだけに、2人をうまく使いながら苦しいシーズンを乗り切りたいところだ。

　R・マドリーのような派手な選手獲得ではないが、きっちりと予想通りのポジション補強をしたバルサ。もちろんマックスウェルがしっかりとシウビーニョが抜けた穴を埋められるかでこの契約が正しかったかを判断することになるが、高額な移籍金を支払わず、選手が活躍すればそれに越したことはないのだ。あとはしっかりとFWも補強し、今の実力をさらに補えるような選手獲得をバルサにはしてもらいたい。

（スペイン通信）