深夜にナショナルジオグラフィックチャンネルを見るのが習慣になっている。
その中でも、動物の生態から学ぶことは多い。
厳しい環境で生き残るそれぞれの戦略に、いろんなヒントを見つけることができる。


先日ハイエナを追いかけたドキュメンタリーを見ていたら改めてびっくり。
ブチハイエナのメスには、疑似ペニスがあるのだそうだ。
ペニスと同等以上のサイズにもなるクリトリスや
その根元にぶら下がる偽陰嚢(中には脂肪の塊が入っている)を持ち、
外見上、オスのそれとほとんど区別がつかないという。
むしろオスのそれより、メスの疑似ペニスの方がご立派らしい。
このように、性別がはっきりしないという迷信から、
中世までのキリスト教では、
神を受け入れたかはっきりしないあいまいな人間の象徴として、
ハイエナが用いられていた。


さらに驚くべきは、
この疑似ペニスを使って、ふつうに排尿し、交尾も行ない・・・
出産の時の産道にもなる。
こういう余計な産道を持っているものだから、
他の動物に比べて長さが2倍あるだけでなく、
非常に急角度のカーブを描いていることによって、出産を困難にさせる。
第一子の半数近くは死産、もしくは出産後まもなく死亡する。
ほとんどの子が正常に生まれるようになるのは2度目の妊娠からだという。


では、なぜ・・・
ハイエナのメスのクリトリスは疑似ペニスになったのか?
種の生存にとって不利な産道が、ハイエナのメスには出現したのか?


いくつかの文献を読んでみると、共通して書いてあるのが・・・
1、ハイエナはメス社会で下位メスより、すべてのオスはより下位にいる。
2、10〜15頭程度のクラン(clan)と呼ばれる母系の群れを形成し、共同の巣穴で生活する。
完璧な女性上位の社会を形成しているということ。


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