指名手配されていた金川真大容疑者(茨城県警HPより)

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   茨城県土浦市のJR常磐線荒川沖駅構内で8人が殺傷された事件で、逮捕された金川真大容疑者(24)は、典型的な「ゲームオタク」で、5年ほど前に秋葉原で開催された全国規模のゲーム大会で準優勝していた。

容疑者は秋葉原を中心に動き、拠点にしていた

   茨城県土浦市のJR常磐線荒川沖駅構内で2008年3月23日午前11時過ぎに、包丁とサバイバルナイフを持った男が次々に通行人に切りつけ、1人が死亡、警官を含む7人が重軽傷を負った。茨城県警土浦署は近くの交番にいた男を確保。男は3月19日に発生した同市の三浦芳一さん(72)殺人容疑で指名手配していた無職金川真大容疑者(24)で、三浦さん殺害容疑で逮捕された。調べに対し、金川容疑者は「誰でもいいから殺したかった」と供述。三浦さん殺害や23日に発生した8人殺傷事件の犯行を認めているという。

   知人の証言などによれば、金川容疑者は引きこもりの傾向があり、趣味はゲーム。県警は3月23日の会見で、「秋葉原に行ったのは夕べ、頭を刈りに行ったのも秋葉原です」「犯行後も秋葉原に行っているような話をしておりますが、確認中です」「秋葉原に泊まったというだけしか、聞いておりませんので」などと述べており、金川容疑者が秋葉原を中心に動き、拠点にしていた可能性が高そうだ。

   さらに、2008年3月24日放送のフジテレビ系番組では、金川容疑者と最近知り合ったという人物が、

「(ゲームに)負けると、たぶん自分に頭きて怒ってると思うんですけど、(ゲームの)台(を)蹴っ飛ばしたりとか、普通に怒っているようなああいうのとは比べものにならなくて、目つきが違うんで(ゲーム)やっている時は」

との証言が放送されている。

全国規模のゲーム大会で準優勝

   金川容疑者はかなりのゲーム好きとして知られていたようで、2003年に秋葉原で行われた全国規模のゲーム大会で準優勝した実績を持つ。この大会の様子をレポートした、あるニュースサイトに掲載された記事では、金川容疑者について、

「最後まで勝ち残ったのは冷静に戦い抜いた○○さんと金川真大さんのお二人。特に金川さんは『○○全国大会』で優勝した○○さんを準決勝で接戦のに末破り、決勝にコマを進めただけにかなりの実力者」
(編注:○は固有名詞)

と書かれており、「実力派ゲーマー」であるとされている。記事には、長髪メガネ姿の金川容疑者の写真も掲載されており、典型的な「オタク」といった風貌だ。ただ、このサイトでは、2008年3月24日午後現在で金川容疑者に関連する記述と写真が削除されている。

   インターネット上の掲示板「2ちゃんねる」でも、金川容疑者がゲーム大会で準優勝したことが話題になっており、ゲームと殺人の関連性について議論が交わされている。さらに、最近になって個人情報が不特定多数に知られるとして問題になったアマゾンの「ほしい物リスト」で、容疑者の名前で検索すると、ゲーム機器や漫画、オタク関連の書籍が「ほしい物リスト」にリストアップされていることが指摘されている。この「ほしい物リスト」が金川容疑者のものだったのかは今のところ特定できていないが、通り魔の容疑者が典型的な「ゲームオタク」だったことから、ネット上も騒然としている。

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