ライブレポート:上木彩矢「明日のために走り出そう」
映画のオープニングのように、ステージ上のスクリーンに街の風景が映し出されると、場内には喧噪が響きわたり、「夢の中にまで」からシリアスに物語が始まる。続くミドルテンポのロックナンバー「Tears」では、上木とアコースティックギターで参加したdoaの大田紳一郎とのコーラスが絡み合い、観客の手拍子とともにフロアの温度が上昇していく。
昨年に比べ女性客の姿も増え、一方で「上木ぃー!」という体育会系の声援も起こる中、「私も一年振りということで、すごく楽しみにやって参りました!」とまずは挨拶。「ミセカケのI Love you」で切ない感情を歌い上げると、「世界中の誰もが」では夜明けを迎えるように歌う表情にも明るい光が差し込める。
「ちょっとミディアムテンポのものが続きますけど、最後にドカーン!と用意してますので、皆さん体力を温存しておいて下さい」と述べると、「Forever More」「夏のある日」「youthful diary」「ココロが..もう少し」と、スケールの大きな歌声を会場中に響かせる。ステージ中央から伸びたランウェイを彼女がゆったりと歌い歩くと、心地よい風に吹かれるように観客は両手を左右に揺らした。
バンドメンバーがステージ中央に集合すると、その前でイスに腰掛けた上木は「あまりアコースティックとかやったことが無かったので、今回のライブではそういうコーナーも作ってみようかなと思いまして」と語る。胸の内に秘めた想いを告白するかのように、「星の降る夜には」「A constellation ~2007」「叶わないなら ~winter lovers~」を情熱的に披露すると、「どうでしたか?やっぱり歌い慣れていないので、ちょっと照れる部分もあるんですが(笑)。22歳にもなったので、こういう曲も歌っていこうかなと思っております。」と、はにかんだ。
そして、「皆さん休んでいる場合じゃないですよ。ここからはラストまでノンストップでいかせて頂きます!」と続くと、元気よくランウェイに飛び出し、「YOU & ME」「Can’t stop fallin’ in LOVE」へ。さらにメンバー紹介を挟んで「眠っていた気持ち 眠っていたココロ」へと、観客の鼓動とともに加速していく。
