「あしたが変わるトリセツショー」司会の石原さとみ(C)日刊ゲンダイ

写真拡大

 NHK生活情報番組「あさイチ」で、鈴木奈穂子アナが「われわれもなかなかここまで気付くことができませんでした」と謝罪した。何に気づかなかったのか。

NHK「のど自慢」見ていて、あの政党の党勢縮小の理由がわかった

 9月14日放送で、耳が遠くなった、補聴器がうまく使えないなど「聞こえの悩み」を特集したのだが、視聴者からこんなクレームが殺到した。

「耳の聞こえの話題をしているのにどうしてバックにBGMのような音が流れるのでしょう。先生の話とか聞き取りにくいです」

 民放の情報ワイドやバラエティーのBGMはもう騒音だが、NHKの番組も結構うるさい。

 ふれあいセンターにも「BGMが大きくて肝心のセリフが聞き取れないことがある」という苦情がたくさんくるという。

 では、NHKのどの番組がうるさいか。最悪は「あしたが変わるトリセツショー」だろう。司会の石原さとみや市村正親がしゃべっているときも、VTRで医師や専門家が解説してるあいだも、ずっと音楽が流れている。

 その選曲がまた支離滅裂で、ヘビメタ、ポップス、クラシック、歌謡曲、映画音楽などごちゃ混ぜ。尿もれの特集で、もらしてしまうと悩む女性にかぶせて、中山美穂の「世界中の誰よりきっと」が聞こえてきたのには驚いた。「消音にして字幕で見ている」という視聴者が少なくないことをスタッフはご存じか。

「新プロジェクトX~挑戦者たち~」も評判が悪い。

 中島みゆきの主題歌からして音量が大きすぎるのに、大規模な工事シーンでは重低音の効果音が大げさに響き、計画がうまくいかず失意の時は思い入れたっぷりのバラードで同情を誘う。ナレーター田口トモロヲの名調子も台無しだ。

 報道番組でも「キャッチ!世界のトップニュース」は、記者が解説しているときにカシャカシャ、トントンと町工場のような“雑音”が背後で鳴ってなんとも耳障り。

 うるさいというほどではないが、余計なことをしているのが「ブラタモリ」である。

 ぶらぶら歩きなのだから、雑踏や風の音を聞かせてほしいのに、BGMが消してしまう。東京「自由が丘」編で、藤山一郎が歌った「丘を越えて」を流すダジャレはいるか?

「NHKがBGMにロックなどを多用するようになったのは、若年層の取り込みを経営戦略にした数年前からです。トリセツショーやプロジェクトXなど、好番組をBGMでぶち壊しにしてしまうのはもったいないですよ」(メディアアナリスト)

 せめて、もう少し音量を下げてくれないか。

(コラムニスト・海原かみな)