レアル・マドリードで存在感を高めるディオマンデ photo/Getty Images

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レアル・マドリード所属のFWヤン・ディオマンデが、チーム内で存在感を急速に高めている。わずか36分間のプレイながら、アトレティコ・マドリードとのダービーで強烈な印象を残し、左サイドで確かな存在感を示した。

ディオマンデが投入されたのは、レアル・マドリードが10人での戦いを強いられ、アトレティコ・マドリードにリードを許していた状況だった。それでも左サイドを主戦場とし、積極的に仕掛けながら責任を引き受け、後半のチームで最も活発な選手の一人となった。

エルチェ戦でも目を見張る活躍を見せていたディオマンデは、メトロポリターノでそれをさらに印象づけた。適応には予想以上に時間がかかったものの、ここにきて自信を深めている。そして今、その存在はFWヴィニシウス・ジュニオールの立場にも影響を与え始めている。

その勢いを後押ししているのがファンの支持だ。『MARCA』が実施した「ディオマンデは先発すべきか。誰に代わってプレイすべきか」というアンケートでは、5万票以上が集まり、86%がヴィニシウスに代わってディオマンデを先発させるべきだと回答した。さらに7%がFWキリアン・ムバッペ、MFジュード・ベリンガム、MFアルダ・ギュレルら別の選手に代わって先発すべきだと回答し、先発を支持する票は合計93%に達した。

アトレティコ・マドリード戦のデータでも、ディオマンデはヴィニシウスを上回る数字を複数記録している。ヴィニシウスは2本のシュートを放ったものの枠内シュートはなく、xGは0.06。一方、ディオマンデは1本のシュートでオブラクを脅かし、枠内に飛ばして0.07のxGを記録した。

パスの精度でも差が出た。ヴィニシウスは11本中8本を成功させ、成功率は73%。敵陣では78%、自陣では50%だった。対するディオマンデは10本中9本を成功させ、成功率は90%。敵陣で89%、自陣では100%を記録した。さらに、数的不利な状況で投入されたにもかかわらず、ボールタッチはディオマンデが31回、ヴィニシウスが22回だった。

1対1でもディオマンデが上回った。6回のドリブル突破を試みて4回成功したのに対し、ヴィニシウスは1回のみ成功。また、ディオマンデは5つのファウルを誘発した一方、ヴィニシウスは1つだった。ボールを持って走った距離ではヴィニシウスが93メートル、ディオマンデが72メートルと上回ったが、ヴィニシウスのほうが長い時間プレイしていたことも影響している。

守備面では差がさらに明確になった。ディオマンデは地上戦で12回中9回に勝利し、ヴィニシウスは6回中3回。ディオマンデは一度もドリブルで抜かれなかったのに対し、ヴィニシウスは2度突破を許し、1度のファウルも記録した。

もちろん、数字だけですべてを判断することはできない。それでも、短い出場時間と数的不利という条件の中でディオマンデが残した数字は、その存在感を示すものとなった。

さらに象徴的だったのが、ヴィニシウスの交代だ。ディオマンデ投入後、ヴィニシウスは54分にピッチを後にした。試合時間が1時間に達する前の交代で、本人は決定を受け入れてスタッフにあいさつすると、ベンチへ向かった。

ヴィニシウスは現在もレアル・マドリードを代表するスターの一人であり、長年にわたって築いてきた地位がある。しかし、ディオマンデの台頭でその実績だけで先発の座が保証される状況ではなくなりつつある。

今季すでに2敗を喫しているレアル・マドリードにとって、次の代表ウィーク明けにはビジャレアル戦が控えている。ジョゼ・モウリーニョはそこで選択を迫られることになる。ヴィニシウスか、それともディオマンデか。長く「不動の存在」とされてきたヴィニシウスに、強力なライバルが現れた。