テレビ信州

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26日に開幕する第105回全国高校サッカー選手権の県大会。
76校64チームが出場するこの大会に、部員、わずか12人で挑む高校があります。
チームを引っ張るのは2人の3年生。保育園の幼なじみコンビが高校生活、最後の大会に挑みます。

20日、1週間後に迫った県大会1回戦へ熱が入る上伊那農業高校サッカー部。
今年は、部員12人と、試合中、誰かがけがをしたときに交代できる選手は1人しかいません。

3年生も、チームに2人だけ。
ミッドフィルダーの筒井航希キャプテンとフォワードの小林大和選手は、保育園からの幼なじみです。

筒井航希キャプテン
「きのう試合だったので、ちょっと疲労が残っているかなって感じです」

チームをまとめる筒井キャプテンは、まじめで物静かな性格。

一方、小林選手はというと…

「行くぞー」

誰よりも大きな声を出して仲間を鼓舞するチームのムードメーカーです。

性格は、対照的ですが、お互いの強みを生かして、支え合いながら2人でチームを引っぱっています。

筒井航希キャプテン
「いるだけでチームの雰囲気が良くなるというか、チームに欠かせない存在だと思います」
小林大和選手
「やっぱり自分が盛り上げて、それを制御したりしてくれるような、下から支えてくれる存在だと思っています」

1年生の時は、2回戦敗退。
去年は、初戦で敗れるなど思うような結果は残せていません。

今年のリーグ戦では、部員のケガや実習などでメンバーがそろわず、相手より1人少ない10人で戦った試合もありました。

時には、後輩に厳しく…時には、先輩としてやさしい言葉をかけたり…

最上級生として、2人で力を合わせ、これまで二人三脚でチームをまとめてきました。

加藤大和選手(2年)
「僕がミスしちゃったりしたときも励ましてくれたり、いつも優しくて本当に頼りになる先輩だなって思っています」
三原功大選手(2年)
「決めるところは決めてくれたりするので、信頼できます」

筒井キャプテンと小林選手。
小学2年生から今まで11年間、ずっと同じチームでプレーしてきました。

長い時をともに過ごしてきたからこそ、誰よりも互いを理解しています。

筒井航希キャプテン
「ずっと一緒にやってきたんで、お互いに理解し合っているのでやりやすいです」

しかし去年、この2人が一緒にプレーできなくなった時期がありました。

小林大和選手
「足も曲がっちゃっていて、本当にこれサッカーできるのかなって、泣きたくなるような感じでした」

去年4月の練習試合で小林選手が相手と接触。すねの骨を折りました。ボルトを入れて固定しなければならない大けがでした。

「こだわれ、こだわれ、それも」

しかし、小林選手は諦めませんでした。

サッカーができない期間も筋力トレーニングを続けました。

体重は55キロから60キロに増量。
当たり負けしない体を作り上げ、今年2月、再びピッチに戻ってきました。

小林大和選手
「やっぱり筒井君と2人でずっとやってきて、3年生も2人っていう中で、自分がここでやめるわけにはいかないし、しっかりと続けられるモチベーションになったのは、本当に筒井君とかがいてくれたからかなって思います」

チームには、2人のほかに、もうひとり、みんなを支える3年生がいます。

マネージャーの恩田芽依さんです。

恩田芽依マネージャー
「見るところが多いので大変です」

恩田さんは、高校に入るまでサッカーとは無縁の生活でした。
でも、マネージャーになって、2人がサッカーに向き合う姿勢を一番近くで見てきました。

恩田芽依マネージャー
「(2人が)もとからサッカーうまくて、サッカー好きっていうのが伝わってきたので、その2人の気持ちに応えたいなっていう思いでマネージャーをしてきました。支えることもそうですし、最後しっかり、みんなの頑張りを見届けたいなって思っています」

上伊那農業高校の初戦は、今度の日曜日、27日に長野高校と対戦します。

筒井航希キャプテン
「こんなに本気でサッカーをやるっていうことは、もうないと思うんで。中学の時は、引退試合の時に負けてしまって2人で悔しい思いをしたので、今回は勝てるところまで勝って、悔いなく終われたらいいなと思っています」
小林大和選手
「10何年間、今まで自分がやってきたことを発揮するだけだと思うので、緊張もしないし、やるべきことをやってきたので勝ちますし、とてもいい結果になると思います。ハットトリックはビビらすには、そのぐらい取らなきゃと思うので、ハットトリック目標で行きたいと思います」