七尾市街地の渋滞状況(画像:石川県)

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港町を囲む環状道路が本格的に機能

 石川県七尾市で2026年7月11日、県が整備を進めてきた「七尾外環状道路」の一部区間が開通し、同日に供用を開始しました。
 
 港町をぐるっと囲む環状道路は、どのようなメリットをもたらすのでしょうか。

 七尾外環状道路は、石川県の能登半島中部に位置する七尾市の中心地を囲むように敷設された幹線道路です。

【画像】超便利!? これが石川・七尾の「七尾外環状道路」の位置とルートです 画像で見る(20枚)

 富山湾や七尾湾に面する七尾市は、七尾城跡、のとじま水族館などの観光スポットのほか、和倉温泉を中心とした旅客業、能登かきの養殖といった水産業などが盛んで、能登半島を通る主要道路の多くと接する、重要な拠点都市となっています。

 中部を貫く国道159号および富山湾側の国道160号、西側の国道249号のほか、能越道やのと里山海道、各方面に張り巡らされた県道とアクセスが良い一方で、七尾市役所周辺など、市の中心部ではこれらの道路が集中。

 激しい渋滞が多発し、交通の効率低下や市民の安全性に課題を抱えていました。

 そうした問題点を解決するべく計画されたのが、延長7.4kmにおよぶ七尾外環状道路です。市の中心部を通らず、南側にUの字に迂回する形で159号、160号、249号を接続します。

 これまでに環状の左半分となる国道249号「藤橋バイパス」の延長3.1km、右側のごく一部となる、土地区画整理を行った万行地区の延長0.9kmが供用済みで、ブツ切れながら開通済みです。残る3.4kmは県と市で分担して事業中となっていました。

 今回開通したのは、石川県の担当として事業が進められてきた、古府町から万行町にかけての延長2.1kmの区間です。

 七尾市役所の南部から東部に向けて、3.25mの車道と3.5mの歩道を有する幅16.5mの2車線道路(片側1車線)が敷かれ、供用済みの2区間と合わせて延長6.1kmがシームレスに利用可能となりました。

 七尾外環状道路には、狭く入り組んだ構造の生活道路網に流出していた交通を集約して、市内の交通ネットワークの円滑化、交通渋滞の緩和、地域住民の安全性の向上などに効果が期待されています。

 また、海産物や水産加工品などの産業を支える物流ネットワークの改善のほか、観光・レジャーにおいては主要な道路の多くと接していることから、能登半島全体に所要時間の短縮などの効果をおよぼしそうです。

 能越道へのアクセスも改善され、市の中心部を経由して159号から七尾ICが主要ルートだったのが、新たに七尾城山ICへのルートも確立され、広域的なネットワークの円滑化にも寄与します。

 さらに能越道は今後、和倉温泉・公立能登総合病院付近まで延長される計画で事業が進められており、将来的にはより大きな効果を発揮しそうです。

 残る延長1.3kmの佐味町から大田町にかけての東側区間は七尾市が事業を進めており、七尾外環状道路の全線開通にはもう少し時間がかかりそうです。