YouTubeチャンネル「元警視庁刑事・小比類巻文隆【最後の取調室】」が、「許せない!【北海道】女性を狙う卑劣な犯罪、10年越しの執念で再犯者逮捕。元警視庁刑事が解説」と題した動画を公開した。動画では、北海道で発生した性的暴行事件について、10年前の未解決事件が今年発生した別の事件をきっかけに急展開を迎えた背景と、そこに見られる捜査員の執念について解説している。

事件の発端は、2016年11月に札幌市豊平区で発生した未解決事件に遡る。当時10代後半だった女性が、面識のない男に刃物で脅され、共同住宅の駐車場で性的暴行を受けた。容疑者が特定されないまま10年近くが経過していたが、2024年5月に小樽市で40代女性が被害に遭う同様の事件が発生し、無職の相原隆容疑者(52)が逮捕・起訴された。

事態が動いたのは、小樽市の事件を担当した捜査員が、過去の未解決事件との「手口の類似性」に気づいたことである。夜間に一人で歩く面識のない女性を狙う点や、脅迫して共同住宅の駐車場へ連れ込むといった特異な犯罪行動パターンから、捜査員は両事件の関連性を疑った。小比類巻氏はこの着眼点を「刑事としてのセンスがすごい」と高く評価している。

その後、進歩したDNA鑑定などの最新技術を用いて10年前の遺留品や防犯カメラ映像を再解析した結果、相原容疑者の関与を裏付ける証拠が得られ、9月16日の再逮捕に至った。相原容疑者は容疑を否認しているが、2018年にも千歳市で同様の強制性交等未遂事件を起こし逮捕されていたことが判明しており、さらなる余罪についても調べが進められている。

小比類巻氏は、過去の事件資料を洗い直し、類似点を見つけ出した捜査員の姿勢を「刑事の真骨頂」と絶賛。「これから刑事になりたいと思う人は、ぜひこういう捜査をやってほしい」と熱いエールを送った。日々の地道な捜査と最新技術の融合が、いかにして長年の未解決事件を解決に導くのか、今後の警察の取り組みにも期待が高まる。

チャンネル情報

元警視庁刑事・国際捜査官。1993~2023年警視庁。爆弾処理班配属後、警視庁中国語通訳を経て国際捜査官に。以降、国内外の銃器・薬物犯罪の情報収集、秘匿捜査に従事する。ほか殺人、強盗、誘拐事件などあらゆる捜査に参加。退官後、30年に及ぶ警察人生の知見を世の中へ貢献すべく治安戦略アナリストとして活動中。