美術史の研究者が語るフェルメールの「光」の秘密。名画が100倍面白くなる見方
YouTubeチャンネル「ハテナの探究 京都産業大学」が「【フェルメール徹底解説】最先端の光学技術でわかる!名画が100倍面白くなる見方と光の技法」を公開した。
京都産業大学文化学部の桑原夏子准教授が、17世紀オランダの画家フェルメールの魅力や、名画に隠された光の技法、そして日本との意外な歴史的つながりについて解説した。
動画ではまず、世界的に有名な「真珠の耳飾りの少女」について言及。桑原氏は、この作品には注文記録がなく、モデルも不明であることや、眉毛が描かれていない「表情の読めなさ」が見る人を惹きつけると指摘する。さらに、高価なラピスラズリを用いた「フェルメール・ブルー」と、それを引き立たせる黄色の「補色の関係」について、画家の色に対する繊細な感覚を解説した。
続いて、フェルメールの代名詞とも言える「光の表現」に焦点を当てる。「牛乳を注ぐ女」では、パンかごやスカートのギャザーに描かれた細かい点に注目。桑原氏は、当時の光学装置「カメラ・オブスキュラ」を通して見た、光がにじむ効果を追求した結果ではないかと語る。また、作品の多くで左側から光が差し込む構図がとられている理由について、自身のアトリエの構造や、緯度が高く室内が暗い北方の国特有の「より多く光を取り入れようとした」意識があったという説を展開した。
さらに、画中に描かれたインド産絨毯がオランダ東インド会社を通じてもたらされたことや、それが日本の祇園祭の山鉾の懸装品と共通しているという驚きの繋がりも紹介された。
フェルメールの作品は、単なる美しい絵画にとどまらず、当時の最先端技術やグローバルな交易の歴史、画家の細やかな計算が凝縮された小宇宙である。名画に込められた意図や時代背景を知ることで、今後の絵画鑑賞がより一層味わい深いものになるだろう。
京都産業大学文化学部の桑原夏子准教授が、17世紀オランダの画家フェルメールの魅力や、名画に隠された光の技法、そして日本との意外な歴史的つながりについて解説した。
動画ではまず、世界的に有名な「真珠の耳飾りの少女」について言及。桑原氏は、この作品には注文記録がなく、モデルも不明であることや、眉毛が描かれていない「表情の読めなさ」が見る人を惹きつけると指摘する。さらに、高価なラピスラズリを用いた「フェルメール・ブルー」と、それを引き立たせる黄色の「補色の関係」について、画家の色に対する繊細な感覚を解説した。
続いて、フェルメールの代名詞とも言える「光の表現」に焦点を当てる。「牛乳を注ぐ女」では、パンかごやスカートのギャザーに描かれた細かい点に注目。桑原氏は、当時の光学装置「カメラ・オブスキュラ」を通して見た、光がにじむ効果を追求した結果ではないかと語る。また、作品の多くで左側から光が差し込む構図がとられている理由について、自身のアトリエの構造や、緯度が高く室内が暗い北方の国特有の「より多く光を取り入れようとした」意識があったという説を展開した。
さらに、画中に描かれたインド産絨毯がオランダ東インド会社を通じてもたらされたことや、それが日本の祇園祭の山鉾の懸装品と共通しているという驚きの繋がりも紹介された。
フェルメールの作品は、単なる美しい絵画にとどまらず、当時の最先端技術やグローバルな交易の歴史、画家の細やかな計算が凝縮された小宇宙である。名画に込められた意図や時代背景を知ることで、今後の絵画鑑賞がより一層味わい深いものになるだろう。
YouTubeの動画内容
関連記事
意外と知らない現代サッカーの裏側!「ゴール期待値を裏切る」三笘選手の凄さを証明するデータ分析
中国のSLBM発射の狙いは「いつでもアメリカを攻撃できる体制」の誇示だった。専門家が語る国際法の壁
「言葉尻を取る方が悪い」専門家が提言する自衛隊の国際標準化と実態に即した用語復活の必要性
チャンネル情報
「ハテナの探究」は京都産業大学が運営するニュース解説チャンネルです。
科学研究や歴史など、幅広い分野をテーマに各研究分野の研究者(教員)が分かり易く解説していきます。