“660cc”のダイハツ「小さな高級車」に反響殺到!

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“660cc”のダイハツ「小さな高級車」に反響殺到!

 2026年の軽自動車市場は、ホンダ「N-BOX」、スズキ「スペーシア」、そしてダイハツ「タント」といった背の高いスーパーハイトワゴンが市場を席巻しています。

 広い車内とスライドドアの使い勝手が重視される昨今、全高を抑えたスタイルの軽自動車はすっかり影を潜めてしまいました。

【画像】超カッコイイ! これがダイハツ「小さな高級車」です!(13枚)

 しかし、このような「広さこそ正義」というトレンドのなか、かつてダイハツが室内空間よりも「卓越した走行性能」と「ロングドライブでの疲労軽減」に特化して開発した野心作がありました。

 それが、2006年にデビューを飾りながらも、わずか3年弱で生産終了となった幻の名車「ソニカ」です。

「爽快ツアラー」を開発テーマに掲げたソニカは、背の高さを競い合っていた当時の軽自動車ブームに逆行するように、全高わずか1470mmという低重心かつ伸びやかなロングルーフデザインを採用しました。

 空気抵抗を感じさせない洗練されたエクステリアも魅力的でしたが、このクルマの最大の価値はメカニズムに隠されていました。

 パワートレインにはデビュー当時新開発だった660cc直列3気筒ターボエンジンを採用し、さらにダイハツの軽自動車としては初となるCVTを組み合わせました。

 この組み合わせから生まれる走りは、それまでの軽自動車の常識を覆すほどスムーズでパワフルであり、高速道路でも普通乗用車と遜色のないパフォーマンスを発揮したのです。

 くわえて注目したいのが、極めて優れた車内の快適性です。

 低めに設定された全高でありながら、長いホイールベース(2440mm)の恩恵でキャビンは予想以上の広さを確保しています。とりわけ前席シートの造り込みは秀逸で、「まるで高級セダンのようだ」と高く評価されるほどのクオリティを誇っていました。

 事実、この前席シートは、当時のトヨタのフラッグシップセダンであった「セルシオ」を参考に設計されたといわれています。

 このように長時間のドライブでも疲れを軽減する豊かなクッション性とサポート力に加え、軽自動車の常識を覆す量の防音材を投入したことで、静粛性も極めて高いレベルに引き上げられていました。こうした一切妥協のない贅沢な造りこそが、ソニカが「ツアラー」を名乗るにふさわしい理由だったといえます。

 しかし、当時の軽自動車市場はすでにタントやムーヴなどを筆頭とするハイトワゴンブームへと移行しきっていました。

 背が高く広々とした室内のモデルばかりが歓迎される状況下では、あえて全高を抑えて走行性能に重きを置いたソニカの真価は幅広い層へ浸透せず、販売面では苦戦を強いられました。

 最終的に、マイナーチェンジさえ実施されることはなく、2009年にわずか1世代でラインナップから姿を消すという不遇の最後を迎えることになりました。

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 登場からおよそ20年が経った現在、SNSやインターネット上において、このソニカの価値を見直す声が高まっています。

「当時は車内が狭いと不評だったが、今ならこのスタイリングと走行性能でヒットしそう」「あそこまで長距離移動を快適にこなせる軽自動車はソニカだけ」など、その完成度の高さを讃える声が散見されます。

 くわえて「前席シートの造りが並外れていて、本当にセルシオ級の快適空間だった」「ターボエンジンとCVTのマッチングが絶妙で、どこまでも運転したくなる名車」と当時の感動を振り返るコメントも少なくありません。

 さらに、過去に所有していたユーザーからは「走りのなめらかさと静けさにすっかり魅了されていた」「手放してしまったことを今でも後悔してる」といった、ソニカへの深い愛着や未練を感じさせる熱のこもった意見も寄せられています。

 室内空間や利便性ばかりが優先されやすい昨今の軽自動車市場だからこそ、純粋なドライビングの歓びと快適な移動空間にフォーカスしたソニカの魅力が、より一層際立つのかもしれません。