飲食の適温は36~37度前後!『養生訓』に学ぶ胃腸にやさしい「温飲食」のすすめ
温かい食事のすごい健康効果
「ほどよい温飲食」で体をいたわる
近年の夏は「危険な暑さ」といわれるほどの猛暑が続き、熱中症対策として冷たい飲み物やアイスクリームなどに頼ってしまう人も少なくありません。しかし、『養生訓』では飲食は温かいものを基本とし、胃腸を冷やしすぎないことが健康につながると説いています。
漢方もこの考えに近く、飲食にちょうどよいのは36~37度前後。熱すぎず冷たすぎない「人肌」ほどの温かさが適温とされています。このくらいの温度なら胃腸への負担も少なく、消化吸収もスムーズ。反対に冷たい食事や飲み物は、摂りすぎると胃腸の働きを弱め、消化不良の原因になると考えられています。とくに胃腸の働きが弱い子どもや高齢者は注意が必要です。
一方で、現代の猛暑では体を適度に冷やすことも生命を保つうえで欠かせません。暑さで体温が上昇しているときはよく冷えた飲み物でクールダウンすることも必要ですが、普段の水分補給には白湯や常温の飲み物も取り入れるなど、上手に使い分けましょう。また、熱冷ましの効能で知られるトマトやなすなどの夏野菜を食事のメニューに取り入れることもおすすめです。
胃腸を冷やしすぎず、暑い夏を元気に過ごそう
人肌くらいの“温飲食”が消化吸収力を高める
猛暑対策には夏野菜が効果的!
現代の猛暑対策には夏野菜が効果を発揮。体に熱がこもってイライラしている人、熱で舌先が赤い人は夏野菜を食べて熱を取り去るといい。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 養生訓の話』監修:鈴木養平
【監修者紹介】
鈴木養平(すずき・ようへい)
薬剤師、薬日本堂漢方スクール講師、日本漢方養生学協会理事長。東北医科薬科大学卒業後、薬日本堂株式会社入社。漢方専門相談員として店舗運営、臨床を経験した後、社員教育・広報販促・調剤等に携わる。“漢方養生生活をより身近に”と漢方スクールの講師としてセミナーや講演活動をする一方で、雑誌・本の監修、商品の開発協力(日本コカ・コーラ社“からだ巡茶”など)で活躍中。
著書に『わがまま養生訓』(フォレスト出版)がある。2025年に放送されたNHKドラマ10「しあわせは食べて寝て待て」では薬膳考証を担当し話題となる。

