大井町『コマツ堂』地蛤と豆のパスタ|未来に遺したいひと皿

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本誌スタッフが「未来に遺したいひと皿」をセレクト。編集・ライターそれぞれが、思い思いの料理を挙げました。今回は、ライター・本郷明美編。日頃ご愛読いただいているみなさま、そして本誌が歩んできた25年の間に生まれたお店に感謝を込めてお届けします。

ライター・本郷明美

福島県古殿町生まれ。北は北海道、南は西表島まで各地の酒場で飲み歩くのが大好きな、自称のんべえライター。東京では「銭湯に浸かって一杯」が趣味。将来は、おいしい野菜や豆を作るべく、農業を本気で研究中。まずは大豆とアスパラ植えました。夢は「晴耕雨呑」!

和と伊が融合。旬をいただくありがたきひと皿『コマツ堂』@大井町「地蛤と初夏の豆のルッコラペースト スパゲッティ」

「遺したい味」一皿目は、『コマツ堂』のイタリアン。店主・小松博行さんが作る料理は小躍りするような味の連続だ。

焼きタケノコにラルド、舞茸のフリットにミモレット、パスタにフキノトウ……。和の食材とイタリアの味が見事に融け合う。

「日本の食材をできるだけ使いたいと思ってます。そもそも南イタリア料理というのは、和食に通じる要素が多い」と小松さんは言う。カウンター8席のみの店にしたのは、「小料理屋さんぽくしたかった」から。

この日のおすすめパスタは、千葉の地ハマグリとスナップエンドウ、空豆、インゲンにルッコラソース。

地蛤と初夏の豆のルッコラペースト スパゲッティ 1600円(ハーフ)※フルは2500円(約2倍の量)、グラスワイン(オレンジ/ベルククロシュター)1100円

『コマツ堂』(手前)地蛤と初夏の豆のルッコラペースト スパゲッティ 1600円(ハーフ)※フルは2500円(写真の約2倍の量)、(奥)グラスワイン(オレンジ/ベルククロシュター)1100円 基本コース「旬のおまかせ前菜5皿」4500円に、パスタやメインを自由にプラスするスタイル。前菜は、黒板にその日の食材が書かれ、調理法はお楽しみ。2024年3月、オープン

緑も美しく、ハマグリの旨みと豆の滋味、ルッコラのホロ苦が絡む……旬の力をおいしく、ありがたくいただくひと皿なのだ。

二皿目は、岩手県滝沢市の『焼処いっく』の「ねぎま」。ねぎまは鶏肉の間にねぎを挟むのが一般的だが、こちらは鶏ムネ肉の皮と身の間にねぎが潜んでいる!

ねぎが皮の脂を吸ってなんともいえず美味。紀州備長炭で焼き上げる店主・佐々木郁希さんの熱い心がこもる。

かぶのすり流しや新巻ブリなど、焼鳥以外の一品もお楽しみに。

三皿目は、京都市『ことのは』の「鮎の一夜干し」(※いつもあるとは限りません)。焼きアユやアユ寿司もよいが、絶妙な塩加減でひと晩干すとなぜこうも旨くなるのか。

大将が川に出て釣った天然のアユを手ずから開き、干した逸品。まさに「ご馳走」だ。たくさんのアユが泳げる自然とともに、未来に遺したい味です。

『コマツ堂』店主:小松博行さん

『コマツ堂』店主:小松博行さん

『コマツ堂』

[店名]『コマツ堂』

[住所]東京都品川区二葉1-7-11

[電話]03-6628-5933

[営業時間]17時~24時

[休日]月、隔週日※Instagramで確認を

[交通]東急大井町線下神明駅から徒歩3分

『焼処いっく』@岩手県

[住所]岩手県滝沢市大釜風林19-10

[電話]080-1811-6775

[営業時間]15時~20時

[休日]月・火

[交通]JR田沢湖線小岩井駅から徒歩1分

『ことのは』@京都府

[住所]京都府京都市下京区西洞院綾小路西入妙伝寺町721

[電話]090-1591-9014

[営業時間]17時半~23時

[休日]火

[交通]市営地下鉄四条駅から5分

撮影/大西 陽(コマツ堂)、取材/本郷明美

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

※画像ギャラリーでは、本郷明美がほかにもおすすめする2皿の画像をご覧いただけます。

※月刊情報誌『おとなの週末』2026年8月号発売時点の情報です。

【画像】これがいただける自然も一緒に遺したい……大将が釣った天然アユの一夜干し(6枚)