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 NHKの井上樹彦会長は16日の定例記者会見で、大河ドラマ「豊臣兄弟!」に登場する戦国武将、中川清秀の描かれ方について、ゆかりの地である大阪府茨木市と大分県竹田市から抗議文を受けたことに触れ、「ゆかりの深い茨木市、竹田市の皆様や、親しみを持たれている多くの方々にご不快の念を抱かせてしまったことを真摯(しんし)に受け止めている」と話した。

 両市長の連名でNHK側に宛てた8月28日付の文書では、同月23日放送の「賤ヶ岳の決闘」の中で、羽柴秀吉に仕える中川清秀が味方を裏切ったことを受け、「史実に基づく記録では、この描写は事実とかけ離れている」と指摘。「両市市民にも親しまれているだけに、誠に残念」と記した。

 井上会長は記者会見で「登場人物にゆかりのある皆様が抱く崇敬や敬愛の念を大切にする重みを改めて認識した」と述べ、制作現場と意見交換を行い、認識を共有したことを明かした。

 史実をもとにしたフィクションを巡っては、昨年放送のNHKスペシャル「シミュレーション 昭和16年夏の敗戦」で登場人物のモデルとされた軍人の孫が、番組で祖父の名誉を傷つけられたとして、NHKなどに損害賠償を求めた訴訟を起こしている。