手首骨折の手術後に「低酸素脳症」で意識不明に 大阪公立大学病院側に約4600万円の賠償命令“公表遅れ”訴えは退ける 大阪地裁
「手首の骨折の手術で意識不明に」遺族が大阪公立大学病院を訴えた裁判で、約4600万円の賠償を命じる判決です。
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男性(当時79)は2019年、当時の大阪市立大学病院で右手首の骨折の手術を全身麻酔で受けましたが、手術後、鎮痛剤などの投与を受けたあと低酸素脳症になり意識不明となりました。
(男性の長男)「手首の骨折だから危険性がないから、経過が良ければ翌日に退院できると」
病院側は1か月後、医師が看護師に鎮痛剤を多めに投与したことを伝えていなかったことや、心拍を測定する機器が適切に接続されていなかったことなどを明らかにし、医療事故があったと認め、家族に謝罪しました。
しかし、その事実は1年半後にホームページに公表されただけで、会見をしたのは3年後でした。
(大阪公立大学医学部付属病院・中村博亮病院長 2022年11月)「入院患者さまが一時心肺停止となり低酸素脳症になる医療事故が発生いたしました。深くおわびを申し上げます」
男性は意識が戻らないまま、手術から約3年半が経った2023年に死亡。遺族は2024年、医療ミスによって男性が意識不明に陥ったほか、公表の遅れによって精神的苦痛を負ったなどとして病院側に対し1億5000万円あまりの損害賠償などを求め提訴していました。
そして、16日。大阪地裁は「看護師らに注意義務違反があり、意識障害のある状態に陥らせたことについては争いがない」とした一方、公表が遅れたことについては「いつどのように公表するかは公益目的で行われるもので原告らへの義務ではない。HPでの公表や会見を行っていて不法行為とまでは認められない」とし、病院側に約4600万円の賠償を命じました。
判決をうけ遺族は…
(男性の長男)「親父が生きてきた意味、親父の尊厳を守るために、ここまで弁護士さんと一緒に戦ってきました。こういう事故が二度と起こらないように徹底してちゃんとみんな仕事をしてほしいですね」
大阪公立大学病院は「判決内容を精査した上で適切に対応し、医療安全の向上と再発防止に真摯に取り組む」とコメントしています。
