■ジャケット写真やフライヤーなどアートワークや、ビデオクリップの世界観など、ビジュアルイメージに対する強いこだわりは、ルキさんの場合、バンドをやる以前からですか?

ルキ:基本的に絵が好きなんですけど。昔は書くのが好きだったんですけど、今は書かないで見るのが好き。ネットで絵を買ったりはしてますね。

■好きな画家や作家はいますか?

ルキ:ものによりますね。バッっていう被写体があるんじゃなくて、本当によく分からない、何も無いんだけど何か考えたくなるような絵というか。そういうのが好きで。

■音楽をやっている以外の時間があまり見えないんですよね。

ルキ:それはいいことじゃない?(笑)。

■音楽以外で趣味はありますか?

ルキ:切っ掛けは音楽なんですけど、最近、自転車を買ったんですよ。ローライダーの自転車があって、今それにハマッているんですけど。あとHIP HOPが好きで。

■HIP HOP と言えば、「BURIAL APPLICANT」のビデオクリップでルキさんはサンバイザーを被ってましたよね。今回、衣装のこだわりは?

ルキ:今まで、全員が白というのはあったんですけど、そう言えば黒って無かったなと思って。ビジュアル系と言ったらエナメルじゃないですか。今更いねぇーだろーと思って、そこを狙ったんですけど、そういうのが好きなんですよ(笑)。ビジュアル系って、すごくファッショナブルになってきて、アンダーグラウンドな感じがしなくなっているじゃないですか。だからその時に、「エナメルが来たらウケるだろう」と思って(笑)。こういう状況を生かして、敢えてどんどん濃くなって行こうかな、みたいなね。

■アクセサリーなどのこだわりはありますか?

ルキ:あまり人が付けていないというか。だから、金とかにしてみたんですけど。

■確かに、シルバーが多いイメージがありますね。

ルキ:一時期は金だらけでしたね。ちなみに、チャリンコも真っ金々ですよ(笑)。すっごく前から「絶対、金は来るだろう」と言っても、誰も分かってくれない。グッズもとにかく金を押してるんですけどね。今回やっと、金のボストンバッグがあるんですけど。

■ライブでは、駅から会場までの道が真っ金々になるってことですね。

ルキ:もう金です!

■衣装と私服はまた違う部分もあると思いますが、洋服を選ぶ決め手は?

ルキ:素材ですかね。ビンテージものだったり、くつとかすごく好きなんですけど。C-DIEM(カルペ・ディエム)というブランドがあって。一回、土の中に埋めて、その土を壁で叩いて作っているという、始めから汚いくつがあるんですよ。もう一点モノもいいとこの。そういう話を聞いてしまうと、買っちゃうんですけど。

■一点モノに弱いですか?

ルキ:すっげぇー弱いですね。とにかく俺の周りに着ている人がいなくて、なおかつ自分のツボを突いていれば、すぐ買っちゃいますね。人が持っているヤツを持つのが本当に嫌なんですよ(笑)。ガイコツが好きで、自分がすごく好きだったブランドがあるんですけど、自分でそのブランドを広めておきながら、誰がか付けたらすごく嫌だなぁ〜、と思っちゃう時もあるんですけど。例えば、俺とは違うヤツを持ってたら、ものすごく悔しいじゃないですか。冷めはしないですけど、じゃあ、俺は次に行こう、みたいな。

■今回のアルバムにもHIP HOPの要素はありますよね。世間から見ればビジュアル系というカテゴライズをされるかもしれないですけど、単純に耳から入る音は、洋楽を聴く感覚に近いですね。今回、全編英語詞だったり、英語詞が含まれる曲が多い印象を受けたんですけど、英語を使うのはどういう時なんですか?

ルキ:基本的に英語を使う時は、歌詞が倫理とかで引っ掛からないようにするためだったりするんですけど(笑)。すごくハッキリ書きたいんだけど、これ以上書くとストップが掛かる、という時は全部英語にしちゃったり。

■去年ドイツでライブをやってみて、今後も海外でライブやりたいと思いますか?

ルキ:もちろんやりたいですけど、それを資本にはしたくないですね。

■英語って世界で広く通じる言葉だから、海外での活動も見据えて、英語詞が多いのかな?って勝手に思ったんですけど…。

ルキ:あぁ…、全く無いですね(笑)。