謝礼の日本酒5本を10本と…“不正”の数々 警察庁の前サイバー捜査課長を書類送検 捜査費170万円以上を私的流用か
10日、いわゆるキャリアの警察庁幹部が、詐欺などの疑いで書類送検されました。海外の捜査機関に業務で派遣された際などに、捜査費170万円以上を不倫相手との交際費などに使ったとみられています。
■サイバー犯罪撲滅への意気込み語るも
伊貝耕氏/警察庁・サイバー捜査課長(当時)
「サイバー空間と申しますのは、皆さんと我々、公的な治安機関で安全を確保していくべきところ。共に手を携えて安全なサイバー空間を作っていければ」
今年1月、サイバー犯罪撲滅への意気込みを語っていたのは、当時、警察庁のサイバー捜査課長だった、伊貝耕氏(55)です。10日、懲戒免職処分となり、詐欺などの疑いで書類送検されました。
その理由は、捜査費の私的流用です。不正に得た金を不倫相手との交際費などに充てていたとみられています。
■「やってみたら出来てしまった」

伊貝氏は、警察庁のキャリアです。
警察庁によりますと、業務用のパソコンで領収書の金額を書き換えていたとみられています。
伊貝耕氏/警察庁・前サイバー捜査課長
「海外出張の際に、飛行機の中でやっていた」
「やってみたら出来てしまった」
たとえば、協力者への謝礼として日本酒を5本買ったものを10本買ったことにするなど、水増し。ほかにも、領収書の日付を変えて二重請求したといいます。
こうした不正行為は50回にわたり行われ、あわせて170万円以上の捜査費をだまし取った疑いがあるということです。
パソコンを使って行っていたとみられる不正の数々。
こうした水増し請求などは、2022年から今年4月にかけて、行われていたとみられています。
■国際会議にもその姿 取材したディレクターの印象は

伊貝氏は、去年9月に、警察庁のサイバー捜査課長に就任する前は、海外の捜査機関へ派遣されていました。
去年12月、都内で行われた詐欺対策を話し合う国際会議。各国の捜査機関のほか、国際刑事警察機構、インターポールなども参加する場に伊貝氏の姿もありました。
警察庁を担当する記者として、伊貝氏を取材していた、高柳遼太郎ディレクターは次のように話しています。
--警察庁サイバー捜査課とは?
高柳遼太郎ディレクター
「日本警察のサイバー犯罪捜査を率いる立場。サイバー捜査課は自前でサイバー犯罪の捜査をしたり、都道府県警が行う捜査を指導したり、海外の捜査機関と協力をして、世界を拠点に活動するランサムウエアグループなどの拠点の摘発や検挙を行う」
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--サイバー捜査課長時代の伊貝氏の印象
高柳遼太郎ディレクター
「外国の捜査機関にいたこともあり国際感覚が豊か。世界各国で今どのようなサイバー犯罪が起きているのかに精通している」
任意の事情聴取に、容疑を認めている伊貝氏。
伊貝耕氏/警察庁・前サイバー捜査課長
「自由になるお金が欲しかった」
警察庁は、再発防止策を実施し、信頼回復につとめるとしています。
(9月10日放送『news zero』より)