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日本人だけでなく、外国人からも人気の世界遺産「高野山」。そこで起きたのが、お寺や神社に設けられた宿泊施設「宿坊」をめぐるおよそ1億円の申告漏れでした。

■リーズナブルな宿泊料金 外国人観光客の利用も増加

10日、「news every.」が訪ねたのは、千葉県鴨川市にある“宿泊施設”。
(*申告漏れ指摘のあった宿坊とは無関係)

news every.
「こちらはモダンな洋室になっていて、隣には落ち着いた雰囲気の和室があります」

広々とした部屋にダイニングルーム。お風呂まで。一棟貸し切り型の施設です。その宿泊料金は──。

天津神明宮・岡野大和禰宜
「1人目は9000円前後くらい。1人増えるたびに5000円を加算」

家族4人で泊まっても、1泊2万5000円。宿泊代が高騰するいま、リーズナブルな設定です。

安さの秘密は、神社の関係者が運営に携わる宿坊だから。宿坊とは、お寺や神社に設けられた宿泊施設のこと。

天津神明宮・岡野大和禰宜
「家族連れとか友達同士、外国人も利用されるようになった」

近年、外国人観光客の利用も増えていて、精進料理をいただけたり、“座禅体験”などができたりすることも魅力の1つだといいます。

■高野山の宿坊“1億円”申告漏れ 住職家族が収入を私的支出も

その宿坊で、“ある問題”が起きました。2004年に世界遺産に登録された「高野山」。総本山・金剛峯寺をはじめとする117の寺院が立ち並びます。

去年、高野山全体の外国人宿泊客は11万7000人と過去最多に。

--どこに泊まる?

イギリスからの女性
「宿坊」

50を超える宿坊があるという高野山。そこで起きたのが、およそ1億円の申告漏れです。

関係者によりますと、和歌山県の高野山で宿坊を営む複数の宗教法人は、昨年度、宿坊などの収益事業で得た所得を少なく申告するなどし、大阪国税局からあわせておよそ1億円の申告漏れを指摘され、6000万円を追徴課税されたということです。

宗教法人は宗教活動にかかわる収入には課税されませんが、宿坊などの収益事業は課税対象となります。申告漏れを指摘された宗教法人は、いずれも修正申告に応じたとみられています。

このうち「総持院」では、住職の家族が宿坊で得た収入などを私的に使い、所得税の源泉徴収漏れを指摘されたということです。

総持院が運営する宿坊は高級ホテルのような内装で、一泊6万円を超える部屋も。

宿坊をめぐり行われた“不適切な会計処理”。総持院は「申告漏れがあったことは事実、すでに返済している」としています。