伏見稲荷大社の「千本鳥居」

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「千本鳥居」で知られる京都市内の伏見稲荷大社で、外国人観光客らが鳥居の下で勝手にダンスを踊った様子を撮った動画が、2026年9月に入って、相次いでX上で取り上げられ波紋が広がっている。

稲荷大社では7日、他の参拝者の迷惑となる行為が見受けられるとして、公式サイトで節度ある行動を呼びかけた。どんな実態があるのか、稲荷大社の広報担当者に取材した。

ダンスの外国人、ヘソ出しルックに投げキッス...

トンネル状になった鳥居の下で、白人男性が自撮りのスマホに向かって、ダンスに興じている。

道行く外国人カップルらが足を止め、様子を見ながら男性の横を通り抜ける。これは、参拝者の1人が撮ったとみられる動画で、9月2日にX上で取り上げられた。

5日になると、複数の別の動画がまたX上で取り上げられた。

うち1つには、鳥居の下で、ヘソ出しルックの若い外国人女性がカメラの前で踊る様子が映っていた。その後方では、参拝者ら数人が迷惑そうな表情を浮かべて、踊りが終わるのを待っていた。別の動画では、外国人の男女数人が鳥居の横から次々に出て来て踊り出し、参拝者らがその横を窮屈そうに通る様子が映っていた。

取り上げられる動画は、6、7日も続いた。それらを見ると、大勢の参拝者らが通る中を男女3人で踊ったり、サングラスの外国人男性が投げキッスをしながらダンスをしたりしていた。

これらの動画は、TikTok上などで本人が投稿したケースも多いようだ。X上で拡散し、様々な意見が寄せられている。

「人がいない時間帯に踊るのであればいい」といった声もあったが、ほとんどが批判的なものだ。「パフォーマンス会場じゃない」「祈りの聖地なんだよ」「迷惑行為はやめてほしい」などと書き込まれている。

同じ外国出身であっても、批判に寄り添う意見を書く著名人らもいた。

「神聖な祈りの場にふさわしい節度ある行動を」

世界的ヘビメタバンド「メガデス」の元ギタリスト、マーティ・フリードマンさん(63)は9月6日、取り上げられた動画の1つを引用し、「どうかやめてください」とX上で訴えた。「日本は外国人を優雅に迎え入れてきたことで知られていますが、このような無礼が続けば、そうした時代も終わりを迎えます」と危機感をあらわにしている。

また、ニュージーランド出身のプロレスラー、HENAREさん(34)は7日、鳥居の下で踊ることについて、「敬意を欠いたまま注目を集めようとしているに過ぎません」と断じた。踊った1人の身元を突き止めて連絡を取ったとし、伏見稲荷大社への謝罪として、多額の寄付を行うように要請したという。

伏見稲荷大社も7日、「境内での参拝マナーについてのおねがい」と題する日本語と英語のお知らせを公式サイトに出した。「境内は、和銅4年(711年)の御鎮座以来、1300年を超える神聖な神域であり祈りの場です」と説明したうえで、こうつづった。

「境内において参拝者の通行を妨げるダンスパフォーマンス等、神域の尊厳を損ない、他の参拝者のご迷惑となる行為が見受けられます。当社では、禁止事項の一つとして『大声で騒いだり境内での座り込み等他の参拝者に迷惑となる行為』を掲げ、境内に注意看板を設置していると共に、職員等が禁止事項に該当される行為を発見した場合にはその都度注意を行っております。皆様が心静かにご参拝いただけるよう、神聖な祈りの場にふさわしい節度ある行動をお願いいたします」

稲荷大社の広報担当者は10日、J-CASTニュースの取材に対し、鳥居の下で踊る行為について、参拝者から連絡を受け、「『なぜ許しているのか』とお叱りを受けました」と説明した。

「Xの投稿などを確認したところ、境内で撮影されていたのは事実です。巡回で見つけられれば注意していますが、こうしたことは、今まではありませんでした。境内で何か壊されたところはないですが、日本の文化が理解されずに残念に思っています」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)