日本時間の2026年9月10日2時に開催されたAppleの新製品発表イベント「Surprise and shine.」で、Appleのスマートウォッチ「Apple Watch Series 12」と上位モデルシリーズである「Apple Watch Ultra 4」が発表されました。iPhone 18 Proに搭載されたA20 Proから派生したS11チップを搭載し、センサー設計が見直されてヘルスケアのトラッキング機能が大きく強化されたほか、内蔵マイクで収録した周囲の音声をiPhoneのApple Intelligenceで分析してメモを取ったり発言をその場で確認したりできる「Audio Intelligence」機能に対応しているのが特徴。予約注文は2026年9月10日(木)から、発売は9月18日(土)です。価格はApple Watch Series 12が税込7万1800円から、Apple Watch Ultra 4が税込14万2800円からとなっています。

Apple Watch Series 12 - Apple(日本)

https://www.apple.com/jp/apple-watch-series-12/

Apple Watch Ultra 4 - Apple(日本)

https://www.apple.com/jp/apple-watch-ultra-4/

New Apple Watch Series 12 and Ultra 4: Everything announced about the ultimate wearable - YouTube

「次はApple Watchについてお話しします」と語るジョン・ターナスCEOが歩いているのは、Apple Park内にあるヘルスケアルーム。Apple Watchはただの時計としての役割だけでなく、健康や睡眠をトラッキングするウェアラブルデバイスという役割も果たします。



Apple Watch Series 12とApple Watch Ultra 4が発表されました。設計が一新され、Appleで最も先進的なヘルスケアトラッキングセンサーとAppleシリコンを搭載しているとのこと。



新しいApple Watchは高度なセンサーアレイによって、手首につけた瞬間から心拍数や心拍リズム、睡眠、ワークアウトなどを記録します。



Apple Watch Series 12とApple Watch Ultra 4は「ヘルスセンシングシステム」という新機能を搭載。



Apple Watch Series 12とApple Watch Ultra 4の背面にあるセンサーは従来のApple Watchに搭載されているものから大きく進化しており、その見た目も一新されています。



新しいセンサーは従来と同じ実装面積の中で電極の表面積を広げ、心電図を記録する時の皮膚への接触状態が改善されています。



さらに光学式センサーは再設計されたフォトダイオードを円形に配置することで、光を感知する効率が向上。



加えて、より大きくより電力効率に優れたグリーンLEDにより、動いている時も含めて心拍数を一日中、高精度で測定できるようになったとのこと。これにより、心拍数はこれまでの60倍の頻度となる「5秒ごと」に測定できるそうです。



さらにHRV(心拍変動)も従来の24倍となる5分ごとという頻度でサンプリング。Appleは「Apple Watchはウェアラブルデバイスの中で最も高い精度で心拍数をチェックできます」とアピールしました。 



心拍数アプリが再設計され、心拍変動もバイタルアプリに加わるので、健康状態がより総合的に把握できるようになります。



夜間の測定値に表れる前でも変化に気付きやすくなるとのこと。



さらにヘルスセンシングシステムによって示される新しい指標が「準備度」です。



準備度によって、Apple Watchが体を追い込むタイミングとセーブするタイミングをユーザーに知らせます。



Apple Watchは毎朝アクティビティとバイタル値、睡眠を分析して算出するスコアを基に、「ユーザーがその日にどれだけ動けるか」を判断した上で、「休養」「無理せずに」「準備完了」「絶好調」という4段階の準備度を提示します。



準備度はApple WatchあるいはiPhoneのフィットネスアプリから確認可能。



ヘルスセンシングシステムによる測定値はiPhoneのヘルスケアアプリに渡されます。ヘルスケアアプリからは、Apple Intelligenceによってまとめられた測定データの概要をチェックできます。



例えば「睡眠データ」で更新があると、睡眠中の最大酸素摂取量などがApple Intelligenceによってまとめられ、見出しになって表示されます。



他にもさまざまなデータがヘルスケアアプリのタブを切り替えるだけで閲覧でき、特定のトピックを掘り下げることも可能。同時にApple Intelligenceが運動の提案をしてくれることもあります。



さらに測定値と実年齢の整合を確認する「ヘルス年齢」という指標も新しく用意されます。



「ロンジェビティ」は睡眠、運動、心臓の健康などの全般的な健康状態を評価し、各カテゴリーの評価結果を色で表示するという機能です。



また、アメリカでは民間機関による医療検査の結果をヘルスケアアプリやApple Watchに登録することが可能。iPhone上での分析結果に応じて専門家からのアドバイスを受けられるとのこと。



また、iPhoneのカメラでユーザーの動きを撮影しながら、画面に表示されたトレーナーによるデモ通りに動くことで、ユーザーの健康評価を判定するシステムも。





結果はその場で表示されます。



これが新しいApple Watchのヘルスセンシングシステムを中心としたヘルスケア機能。



つづいて、Apple WatchにおけるAudio Intelligenceについて。Apple Watch Series 12とApple Watch Ultra 4に内蔵されているマイクによる録音、内蔵されているAppleシリコン、そしてApple Intelligenceによって実現するのが「Audio Intelligence」です。これは「AIがApple Watchを通じて聞いた音声を理解する」という機能。



Audio Intelligenceは、例えば聴覚に支障があるユーザーにとってのアクセシビリティに応用されます。例えば、Apple Watch Series 12とApple Watch Ultra 4のマイクで周囲の音を聞き取り、サイレンや赤ちゃんの泣き声などを検知した時に通知できるようになります。



この音声認識はiPhoneが手元になくても機能するとのこと。



また、話の重要な部分を聞き逃してもう一度聞きたいと思った時に活躍するのが「ライブ早戻し」機能。



Apple WatchのDigital Crownを2回押すだけで最大15秒前までの音声を文字起こしできます。



「Siri Recap」はApple Watchが周囲の音を聞き取って、ミーティングや保護者会の重要事項など、会話の内容を大まかにメモしてくれるという機能です。



会話のタイトル、概要、要点はApple Intelligenceが生成します。また、メモはSiriアプリから確認可能。



Siri RecapによるメモはApple Watchのコントロールセンターからオン・オフを切り替えられます。



録音する上で大事なのがプライバシーの問題。



Audio Intelligenceは音声の録音も保存もせず、処理に使える生の音声にはAppleを含めて一切アクセスできず、話している人を特定することもなく、Siri Recapで生成されたメモはiCloudと同期される時にエンドツーエンドで暗号化されます。



このAudio Intelligence機能には新しく追加される文字盤からアクセスすることも可能です。



Audio Intelligence機能は2026年内にベータ版が英語で利用可能になる予定で、他の言語にも遅れて対応するとのこと。



次に、Apple Watch Series 12とApple Watch Ultra 4に搭載されているS11チップについて。S11は電力効率に優れた常時稼働のチップで、新しく組み込まれた「Secure Enclave」はAudio Intelligenceで音声を処理するために使われるプロセッサ。



S11のCPUはiPhone 18 Pro/Pro Maxに搭載されるA20 Proの高効率コア2基とNeural Acceleratorで構成されています。Neural EngineはA20 Proに搭載されているものと同じコアが4基、GPUはA20 Proに搭載されているものと同じコアが1基。



そして、Apple Watch Series 12とApple Watch Ultra 4の外見について。ケース素材とバンドの組み合わせは無限大です。



Apple Watch Series 12で選べる色はスペースグレイ、ブラック、ライトゴールド、そして新色となるダークブロンズの4種類で、ケースは100%再生アルミニウム製。



アルミニウムケースモデルの前面ガラスにはCeramic Shield 2が採用されており、前世代モデルのIon-Xガラスと比較して60%頑丈になっているとのこと。



チタニウムケースは鏡面仕上げのラディアントゴールドとナチュラルの2色。



さらにApple Watch Series 12には新しく「セラミックケース」が追加されました。



セラミックケースはパールホワイトとナイトブルーの2色。



対応バンドも増えます。



Apple Watch Hermesにはラディアントゴールドチタニウムケースが追加されます。



これがApple Watch Series 12。



Apple Watch Ultra 4はよりアウトドア活動に特化した上位モデル。



電力効率に優れたS11チップを搭載したことで、Apple Watch Ultra 4のバッテリー持続時間は2日以上になります。



GPSと心拍数測定をフル稼働してワークアウトを記録しても、最大18時間使用可能。



「長時間のワークアウト(最大)」というモードにすれば最大45時間駆動します。



Apple Watch Ultra 4のケースはブラックチタニウムとナチュラルチタニウムの2種類で、従来と同じ。ただし、バンドのラインナップに新色が加わりました。



新しいチタニウムのHermesストラップも登場。



これがApple Watch Ultra 4。



Apple Watch Series 12とApple Watch Ultra 4の価格は以下の通り。提示している価格は最低価格で、選択するバンドによって変動します。

 ケース素材ケースサイズ価格Apple Watch Series 12アルミニウム42mmGPS:税込7万1800円~
GPS+Cellular:税込8万9800円~46mmGPS:税込8万800円~
GPS+Cellular:税込9万8800円~チタニウム42mmGPS+Cellular:税込12万5800円~46mmGPS+Cellular:税込13万4800円~セラミック42mmGPS+Cellular:税込15万9800円~46mmGPS+Cellular:税込16万8800円~Apple Watch Ultra 4チタニウム49mmGPS+Cellular:税込14万2800円~

予約注文は2026年9月10日(木)から、発売は2026年9月18日(土)です。