山形放送

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山形市の鋳物品製造業「菊地保寿堂」が8月31日に事業を停止し、事後処理を弁護士に一任し、自己破産申請の準備に入ったことが帝国データバンク山形支店の調べで分かりました。負債は約3億8000万円にのぼります。

帝国データバンクによりますと、菊地保寿堂は1604年に創業し、1948年7月に法人改組された山形鋳物の老舗メーカーです。伝統的な手法による鉄製ティーポットや茶器、調理器具の製造を手がけ、日本古来の鉄を用いた鋳物製品づくりで知られていました。海外市場での人気も高まり、美術品として扱われるなど高い評価を受けていました。

しかし、過年からの累積赤字や在庫の増加によって債務超過に陥り、金融依存度が高い財務体質に課題を抱えていました。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う輸出の減少などで、2021年3月期の年売上高は約7600万円まで落ち込みました。その後、輸出の回復で業績は持ち直したものの、近年の国際情勢の悪化や経済停滞の影響もあり、コロナ前の水準には届きませんでした。今年3月期の年売上高は約1億1400万円にとどまり、今期に入っても業績の回復が進まず先行きの見通しが立たなくなったため、事業継続を断念しました。