一正蒲鉾は、6月に全国の20代から60代の男女を対象に「たんぱく質に関する調査」を実施した。同調査の結果から、健康意識層の約7割が「たんぱく質」を重視する栄養素として挙げる一方、たんぱく質を意識して摂取している人の約5割、特に20代では約7割が日々の摂取に“飽き”や“疲れ”を感じている実態が明らかになった。一方で、日常生活の中でたんぱく質を取り入れるとしたら「サラダのトッピングとして(43.6%)」「夕食のメインおかずにプラスして(39.7%)」など、いつもの食事に“プラスワン”する形での摂取に高いニーズがあることもわかった。


普段から健康や美容のために食生活を意識している人(n=1102)に、意識して食事に取り入れているものを聞いたところ、「たんぱく質(肉、魚、大豆製品、プロテインなど)」が73.0%で最多となり、「食物繊維(67.0%)」「乳酸菌・発酵食品(63.9%)」を上回った。多くの生活者が“たんぱく質”を意識する栄養素の筆頭に位置付けていることが分かる。年代別に見ると、「たんぱく質」を選んだ割合は20代76.3%、30代75.8%、40代71.8%、50代70.3%、60代70.9%となり、20〜30代でやや高いものの、全年代で7割超と関心の高さがうかがえる結果となった。


一方で、たんぱく質を意識して摂取している人(n=804)に摂取源を聞いたところ、1位「大豆製品(72.3%)」、2位「卵(68.5%)」、3位「鶏肉(58.5%)」となり、「練り製品(カニかま、ちくわ等)」は23.8%で7位にとどまった。たんぱく質摂取は一部の定番食材が中心となっており、選択肢の広がりに伸びしろがあることが明らかになった。


たんぱく質を意識して摂取している人(n=804)に、その理由や目的を聞いたところ、1位「健康維持・体力づくりのため(69.9%)」、2位「食事全体の栄養バランスを整えるため(44.2%)」、3位「疲労回復・疲れにくい体を保つため(40.5%)」となり、「筋肉をつけるため・筋トレの効果を高めるため(33.7%)」は5位にとどまった。たんぱく質は「筋トレのための栄養素」というイメージが先行しがちだが、実際には健康維持や体調管理などを目的に、幅広い理由で摂取していることがわかった。


たんぱく質を摂取するために意識して食べている食材がある人(n=785)に、「飽き」や「疲れ」を感じることがあるか聞いたところ、「よく感じる(12.7%)」「たまに感じる(39.5%)」を合わせて52.2%となり、2人に1人が“たんぱく質摂取疲れ”を実感していることがわかった。


「よく感じる」と「たまに感じる」を合わせた割合を年代別に見ると、20代は68.6%、30代58.4%、40代53.2%、50代42.5%、60代38.4%と、若い世代ほど疲れを感じる割合が高く、年代が上がるにつれて低下する結果となった。特に20代・30代では「よく感じる」の割合も他の年代より高く、若い世代ほど日々の摂取に負担を感じている実態が浮き彫りになっている。


飽きや疲れを感じる理由(n=410)を聞いたところ、1位「同じ味ばかりで飽きる(45.9%)」、2位「価格が高く続けにくい(32.9%)」、3 位「毎回の調理が面倒」「パサパサ感や粉っぽさが気になる」(ともに30.5%)という結果になり、「味のマンネリ」「コスト」「調理の手間」が主な負担要因であることがわかった。


たんぱく質を意識する人(n=804)に食材選びで重視するポイントを聞いたところ、1位「価格が手頃・コスパが良い(57.1%)」、2位「美味しい(52.4%)」、3 位「たんぱく質の含有量が多い(38.3%)」という結果になった。次いで「気軽に手に入る(36.8%)」「調理の手間がかからない、そのまま食べられる(35.6%)」が続き、栄養価の高さだけでなく、価格・味・手軽さといった実用面が食材選びを左右していることが明らかになった。


かまぼこやちくわ、カニかまなどの「練り製品」を普段の食事に取り入れる頻度を聞いたところ(n=1102)、「週1回以上」が53.6%で約半数となり、一定の定着があることがわかった。


一方で、練り製品に対して何も情報を与えずにイメージを聞いたところ、「そのまま食べられて手軽(59.3%)」「価格がお手頃(56.1%)」「美味しい(44.9%)」が上位に挙がり、「たんぱく質が豊富」というイメージを挙げた人はわずか2割にとどまった。

練り製品を週1回以上取り入れている人が半数を超える一方で、栄養的な価値は日常のイメージとして伝わりきっていないことが分かり、今後「たんぱく質源」として意識してもらうことで、さらなる浸透の余地があると考えられる。


[低脂質・高たんぱくで、調理不要]な魚肉たんぱくを日常に取り入れるとしたら、どのようなシーンがよいか聞いたところ、1位「サラダのトッピングとして(43.6%)」、2位「夕食のメインおかずにプラスして(39.7%)」、3位「小腹が空いた時の間食として(29.8%)」という結果になった。「お酒のおつまみとして(27.7%)」「朝食のプラス一品として(23.8%)」も上位に挙がり、いつもの食事やシーンに“プラスワン”する形での摂取に高いニーズがあることが明らかになった。

調査結果から、健康意識層の間でたんぱく質への関心は非常に高い一方、摂取源は一部の定番食材が中心となっており、たんぱく質を意識して摂取する人の2人に1人が“摂取疲れ”を感じている実態も明らかになった。特に20代の約7割が味や調理のマンネリに疲れを感じており、「価格」「美味しさ」「手軽さ」を兼ね備えた新たな選択肢が求められている。かまぼこやちくわ、カニかまなどの練り製品は、低脂質・高たんぱくで調理不要という特徴を持ちながら、その栄養価値は日常のイメージとしてまだ浸透しきっていない。一方で、生活者が「いつもの料理にプラス1」という形での摂取に高いニーズを持っていることから、魚肉たんぱくが第3のたんぱく質として日常に浸透するポテンシャルを持つことが示唆された。

調査概要は、調査対象が全国の20代〜60代男女。有効回答数が1102名。調査期間が6月26日〜6月29日。調査方法がインターネット調査となる。一正蒲鉾調べ。