近畿圏中古マンション成約6か月連続減、㎡単価は6か月連続上昇【2026年7月/近畿レインズ】

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この記事でわかること
・中古マンションは成約6か月連続減、㎡単価は6か月連続上昇
・中古戸建ては成約2か月ぶり増、在庫は49か月連続で増加
・土地は成約3か月連続減、在庫は43か月連続で増加
・首都圏とは逆を向いた、近畿圏の在庫

中古マンション:成約は6か月連続減、それでも㎡単価は6か月連続で上昇

近畿レインズ(公益社団法人近畿圏不動産流通機構)の「マンスリーレポート2026年7月度」によると、近畿圏の中古マンション成約件数は1518件で前年同月比マイナス4.5%と6か月連続で減少した。新規登録件数は6181件(同プラス5.7%)と3か月ぶりに増加。在庫件数は2万1473件(同マイナス0.1%)とほぼ横ばいながら5か月連続で減少している。

成約㎡単価は47.94万円/㎡で前年同月比プラス5.3%と6か月連続の上昇となった。前月比でも1.1%上昇している。
成約価格は3214万円(同プラス4.5%)で、2025年6月から14か月連続の上昇。前月比はマイナス0.6%だった。専有面積は67.03㎡(同マイナス0.8%)と横ばいだが、3か月ぶりに縮小している。

首都圏と同じく、売り出し側の数字は上昇している。
新規登録㎡単価は55.27万円/㎡(同プラス10.1%)と2024年6月から26か月連続、在庫㎡単価は56.48万円/㎡(同プラス18.9%)と2024年9月から23か月連続で上昇した。在庫価格は3592万円(同プラス19.0%)で、成約価格3214万円との差は378万円ある。

区分 件数 前年同月比 ㎡単価 前年同月比 価格 前年同月比 成約 1,518件 -4.5% 47.94万円/㎡ +5.3% 3,214万円 +4.5% 新規登録 6,181件 +5.7% 55.27万円/㎡ +10.1% 3,556万円 +11.6% 在庫 21,473件 -0.1% 56.48万円/㎡ +18.9% 3,592万円 +19.0%
近畿圏 中古マンション(2026年7月)

エリア別の成約件数は、対象12地域のうち8地域が前年割れとなり、減少エリアは前月から4地域増えた。
近畿圏で最も取引の多い大阪市は425件(同マイナス4.1%)で、京都市の132件(同マイナス13.7%)とともに6か月連続の減少。滋賀県は53件(同マイナス10.2%)と4か月ぶりに減った。兵庫県他62件(同マイナス10.1%)、奈良県43件(同マイナス21.8%)を加えた4地域が2ケタ減となっている。

成約㎡単価は12地域中9地域が上昇した。
京都市が69.15万円/㎡(同プラス34.1%)と3割を超える伸びを見せ、兵庫県他23.08万円/㎡(同プラス23.7%)、神戸市41.04万円/㎡(同プラス18.5%)、大阪府北部46.61万円/㎡(同プラス11.1%)が2ケタ上昇となった。大阪府北部と東部、神戸市は8か月連続の上昇である。一方で大阪市は70.55万円/㎡(同マイナス5.2%)と6か月ぶりに下落し、京都府他も28.21万円/㎡(同マイナス19.0%)と7か月ぶりに下落した。

エリア 成約件数 前年同月比 ㎡単価 前年同月比 価格 大阪市 425件 -4.1% 70.55万円/㎡ -5.2% 4,241万円 大阪府北部 169件 -9.6% 46.61万円/㎡ +11.1% 3,372万円 大阪府東部 106件 +19.1% 33.99万円/㎡ +7.9% 2,371万円 神戸市 207件 +5.6% 41.04万円/㎡ +18.5% 2,772万円 京都市 132件 -13.7% 69.15万円/㎡ +34.1% 4,218万円 奈良県 43件 -21.8% 27.93万円/㎡ +8.8% 2,048万円
中古マンション 主なエリアの成約動向(2026年7月)

中古戸建住宅:成約は2か月ぶり増、在庫は49か月連続で増加

中古戸建住宅の成約件数は1186件で前年同月比プラス1.5%と、2か月ぶりに増加した。新規登録件数は4875件(同プラス7.1%)と5か月連続で増加。在庫件数は2万266件(同プラス5.3%)で、2022年7月から49か月連続の増加となっている。

成約価格は2357万円(同マイナス0.0%)とほぼ横ばいながら4か月ぶりの下落。前月比4.3%の下落で、6月の2463万円から100万円あまり下げている。
新規登録価格は2842万円(同プラス2.7%)と2025年2月から18か月連続、在庫価格は2740万円(同プラス4.4%)と2025年4月から16か月連続で上昇した。土地面積は132.43㎡(同マイナス4.8%)と5か月ぶりに縮小、建物面積も107.71㎡(同マイナス0.8%)と4か月ぶりに縮小している。

区分 件数 前年同月比 価格 前年同月比 成約 1,186件 +1.5% 2,357万円 -0.0% 新規登録 4,875件 +7.1% 2,842万円 +2.7% 在庫 20,266件 +5.3% 2,740万円 +4.4%
近畿圏 中古戸建住宅(2026年7月)

エリア別の成約件数は12地域中6地域が増加した。
大阪府東部が139件(同プラス16.8%)と2ケタ増となり、兵庫県他は121件(同プラス4.3%)で4か月連続、大阪府南部は165件(同プラス7.8%)で5か月ぶりの増加となっている。一方、大阪市は92件(同マイナス7.1%)と3か月連続で減少した。

成約価格は12地域中7地域が上昇した。
阪神間が3247万円(同プラス13.3%)、神戸市が2597万円(同プラス10.9%)と2ケタ上昇し、滋賀県、奈良県、和歌山県もそろって2ケタ上昇となっている。大阪府南部と阪神間、奈良県は4か月連続の上昇である。逆に兵庫県他は1390万円(同マイナス14.8%)、大阪府北部は3369万円(同マイナス11.1%)と2ケタ下落し、京都市も2910万円(同マイナス9.8%)と10か月ぶりに下落した。

エリア 成約件数 前年同月比 価格 前年同月比 大阪市 92件 -7.1% 3,641万円 -0.9% 大阪府北部 89件 +3.5% 3,369万円 -11.1% 大阪府東部 139件 +16.8% 2,013万円 -1.0% 阪神間 116件 0.0% 3,247万円 +13.3% 神戸市 88件 +3.5% 2,597万円 +10.9% 兵庫県他 121件 +4.3% 1,390万円 -14.8%
中古戸建住宅 主なエリアの成約動向(2026年7月)

土地:成約件数は3か月連続減、在庫は43か月連続で増加

土地の成約件数は750件で前年同月比マイナス0.5%と、ほぼ横ばいながら3か月連続で減少した。新規登録件数は3721件(同プラス11.5%)と2か月連続で増加、在庫件数は1万7938件(同プラス6.6%)で2023年1月から43か月連続の増加となっている。

成約㎡単価は16.27万円/㎡(同プラス0.8%)と2か月ぶりに上昇し、前月比も2.8%上昇した。成約価格は2602万円(同プラス1.2%)で2か月ぶりの上昇。前月比は6.6%上昇している。在庫㎡単価は13.39万円/㎡(同プラス4.7%)と2025年2月から18か月連続で上昇した。

区分 件数 前年同月比 ㎡単価 前年同月比 成約 750件 -0.5% 16.27万円/㎡ +0.8% 新規登録 3,721件 +11.5% 17.73万円/㎡ +7.5% 在庫 17,938件 +6.6% 13.39万円/㎡ +4.7%
近畿圏 土地(2026年7月)

首都圏との違いは、在庫の向きにある

同じ7月の中古マンションでも、近畿圏と首都圏では数字の出方が違う。
首都圏は成約㎡単価が3か月連続で前年を下回り、在庫は5か月連続で増えた。一方、近畿圏は、㎡単価が6か月連続で上昇、在庫は5か月連続で減っている。取引が細っているのは同じでも、売れ残りが積み上がる首都圏に対し、近畿圏では市場に出ている物件そのものが減っている。

もっとも、売り出し価格と成約価格の開きは近畿圏にもある。
在庫㎡単価56.48万円/㎡に対し、成約㎡単価は47.94万円/㎡。8.54万円/㎡の差だ。ただ首都圏のように在庫が積み上がっていないぶん、売り手が値を下げずに待てる状況にあるといえるだろう。

エリア別に見れば、大阪市は㎡単価が6か月ぶりに下落し、成約件数も6か月連続で減った。近畿圏で最も取引の多いエリアが両方とも前年割れした形になる。京都市は成約件数が13.7%減りながら、㎡単価は34.1%上がった。

戸建てと土地に目を移すと、在庫はそれぞれ49か月、43か月と4年前後にわたって増え続けている。マンションの在庫が減る一方で、戸建てと土地は積み上がったままだ。同じ近畿圏の中でも、需給は商品ごとに別の方向を向いている。