NY株式17日(NY時間16:20)(日本時間05:20)
ダウ平均   53459.78(-272.63 -0.51%)
S&P500    7745.06(-40.70 -0.52%)
ナスダック   26644.91(-84.25 -0.32%)
CME日経平均先物 69085(大証終比:-205 -0.30%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均が続落したほか、ナスダックも途中から下げに転じた。ただ、半導体関連に買いが強まった。支援材料となったのが、生成AI「クロード」を手掛けるアンソロピックの好業績。同社は投資家候補に対し、第2四半期の売上高が前年同期の14倍超に増加したと説明したと伝わった。AI需要の急拡大を改めて示す内容となり、AIへの巨額投資が今後も持続するとの期待から、半導体には買いが入った模様。

 ただ、米株式市場は、中東での戦闘継続やAI関連投資を巡る懸念にもかかわらず上昇基調は維持。好調な決算発表シーズンに加え、先週発表された米小売売上高が予想を下回り、インフレ指標も比較的落ち着いた内容となったことで、FRBの9月利上げ観測が後退していることも支援材料となっている。

 ストラテジストからは「金利見通しの変化がIT・ハイテク株への追い風となり、最近の大幅上昇につながっている」との指摘が出ている。

 7月には景気敏感株への資金シフトでIT・ハイテク株の値動きが不安定となる場面も見られたが、足元では再び相場の主導役に戻りつつある。機関投資家のリスク選好も旺盛で、特にAI関連など利益成長が見込まれる分野への資金流入が目立っている。

 今週は相場を大きく動かす材料が比較的少ない中、19日に公表される7月分のFOMC議事録が注目。また、小売企業ではホーム・デポ<HD>が18日、ロウズ<LOW>が19日、ウォルマート<WMT>が20日に決算を発表する予定で、米個人消費の底堅さを確認する材料として注目されそうだ。

 防衛のL3ハリス・テクノロジーズ<LHX>が下落。取引開始前にクバシクCEOの辞任を発表した。クバシク氏による会社の価値観にそぐわない特定の行為を把握したと説明。

 がんスクリーニング検査のフリーノーム<FRNM>が上昇。複数のアナリストが「買い」でカバレッジを開始した。

 医療保険のセンティーン<CNC>が下落。アッシャーCFOが2027年末に退任する予定だと発表した。ネクジポール氏が後任のCFOに就任する。

 ナイキ<NKE>が下落。2014年以来の安値を付けた。アナリストが、独自の2次流通市場の価格データによると、期待されていたナイキブランドの勢いは依然として確認できないと指摘している。

 アイポイント<EYPT>が急落。開発中の眼疾患向け治療薬「デュラビュー」が後期臨床試験で主要評価項目を達成できなかったと発表。

 電子部品のエノビクス<ENVX>が大幅安。タルリCEOの退任と、ベントンCFOの暫定CEO就任を発表した。発表資料によると、タルリ氏は別の機会を追求するため、8月13日付で退任したという。

 ジェットブルー航空<JBLU>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げた。ホルムズ海峡が再開されない中、バランスシートのリスクが最大の懸念として浮上したと指摘。海峡の再開は、4月に同社の投資判断を引き上げた際の重要な前提だったという。

 海運のダイアナ・シッピング<DSX>が上昇。同社は、保有分を除くジェンコ・シッピング&トレーディング<GNK>の全株式を対象とした買収提案を撤回した。ジェンコの取締役会が非現実的な買収価格を求めていたと説明した。