マウンドで吠える織田翔希(C)日刊ゲンダイ

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 甲子園の満員の観客が大きくどよめいた。

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 14日、横浜の織田翔希(3年)が日南学園戦で春夏通じて甲子園史上最速となる156キロをマークしたのだ。

 1-1の六回無死二、三塁のピンチに2番手として登板。申告敬遠で満塁とし、迎えた谷口(2年)への3球目に投じた直球がうなりを上げた。織田はこの回を無失点で切り抜け、チームは大勝。3回戦進出を決めた怪腕は、「1球で球場の雰囲気を変えようと思った」と、胸を張った。

 その織田を巡っては、NPB12球団が今秋ドラフト1位候補に挙げる一方、メジャーの複数球団も虎視眈々と獲得を狙っているといわれている。

 昨年1月に桐朋高の右腕・森井翔太郎がアスレチックスと契約金約2億3600万円でマイナー契約を結ぶと、花巻東高から米スタンフォード大に留学している佐々木麟太郎は、昨秋ドラフトでソフトバンクから1位指名されていたものの、今年6月のMLBドラフトでマーリンズから8巡目指名され、入団を決めた。

「甲子園という大舞台で、なおかつ絶体絶命のピンチで史上最速記録を更新し、勝利したことは大いに自信になるはず。本人のメジャー志向はもちろん、メジャー側の攻勢も凄いと聞いている。甲子園でこのまま勝ち進んでいけば、ますますメジャーへの思いが強くなるのではないか」

 と言うのは、NPB球団のスカウトだ。

「織田ほどの実力であれば、森井以上の契約金を勝ち取るのは確実でしょう。NPB球団は契約金の上限が1億円プラス出来高5000万円。メジャー球団はこれを大きく上回る3億円、5億円規模の契約金を提示できる。まして、森井、佐々木と2年連続でNPB球団を経ずにメジャー挑戦した。『直メジャー』の流れを止めるのは簡単ではありません」

 織田が高校卒業後にメジャー挑戦する場合、前出の森井と同様、プロ志望届を出したうえで、NPB球団に米球界挑戦の意思を伝える形になる。

 別のNPBスカウトも、「プロ志望届を出す以上、こちらも交渉、説得することはできますが、あくまで本人の意思次第ですから……」と、早くも白旗状態。

 甲子園最速投手の称号を得た織田も、森井、佐々木に続いて、「直メジャー」の新潮流に乗るのか……。