YouTubeチャンネル「元警視庁刑事・小比類巻文隆【最後の取調室】」が、「【日航機墜落事故41年】当時の警察官から聞いた「現場の記憶」今も残る謎」を公開した。動画では、治安戦略アナリストの小比類巻文隆氏が、1985年に起きた日航機123便墜落事故の概要と、公式の事故調査報告書の内容、そして今もなお語り継がれる「無人標的機衝突説」などの謎について詳しく解説している。

小比類巻氏はまず、乗客乗員520人が犠牲となった単独の航空機事故として世界最悪の惨事である日航機墜落事故について振り返る。当時の救助活動にあたった先輩警察官から聞いた話として、「言葉では表せないほどの悲惨な事故現場の状況でした。機体の残骸なのか、人体なのか、全く見分けがつかなかった」と語り、凄惨な現場の様子を伝えた。さらに、生存者の証言として、墜落直後に周囲から人の声や気配を感じたという内容が残されており、墜落直後はさらに多くの生存者がいた可能性を示唆している。

続いて、公式の事故調査報告書が示した墜落原因を解説した。事故の7年前に起きた「しりもち事故」の際のボーイング社による修理ミスが原因で、後部圧力隔壁に金属疲労が生じて破損。その結果、垂直尾翼の大部分と油圧系統を喪失し、操縦不能に陥ったというメカニズムを説明している。

一方で、「公式報告とは異なる説も、事故直後から浮上した」と指摘。ジャーナリストらが提唱する、自衛隊の無人標的機(ファイヤービー)が衝突したとする説を紹介し、機体後部から発見されたオレンジ色の金属片の存在や、事故調査報告書が示す「急減圧」に対する疑問点など、公式見解と矛盾する要素を提示している。

動画の終盤では、事故から数十年が経過した現在でも、遺族がボイスレコーダーやフライトデータレコーダーの生データ開示を求めて裁判を起こしている事実を紹介した。小比類巻氏は、操縦不能となった機体を最後まで立て直そうとした乗員や、恐怖の中で家族へ言葉を残した乗客たちの姿に触れつつ、今も真相究明を求める遺族の切実な思いを浮き彫りにしている。未曾有の航空機事故の背景にある複雑な事情を多角的に学べる内容となっている。

チャンネル情報

元警視庁刑事・国際捜査官。1993~2023年警視庁。爆弾処理班配属後、警視庁中国語通訳を経て国際捜査官に。以降、国内外の銃器・薬物犯罪の情報収集、秘匿捜査に従事する。ほか殺人、強盗、誘拐事件などあらゆる捜査に参加。退官後、30年に及ぶ警察人生の知見を世の中へ貢献すべく治安戦略アナリストとして活動中。