【闘病】毎年検診を受けていたのに『乳がん』… 「減量しておけば」と悔やむ日々

「更年期を迎える前に、体重をしっかり管理しておきましょう」。乳がんを経験した真実子さん(仮称)が、昔の自分にかけたい言葉です。閉経後の肥満が乳がんのリスクを高めると知りながら減量できないまま、2024年1月の検診で要精密検査となりました。しこりなどの自覚症状はなく、3月の診断は乳がん。手術と放射線治療を経て職場に復帰するまでの日々を語ります。

※本記事は、個人の感想・体験に基づいた内容となっています。2024年9月取材。

※この記事はメディカルドックにて《【闘病】まさか自分が「乳がん」に… 後悔は『肥満の減量をせずにいた』こと》と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

体験者プロフィール:
真実子(仮称)

1968年生まれ、神奈川県在住。2024年1月に乳がんが発覚(1月に要精密検査、3月に確定診断)し、乳房部分切除、放射線治療を受け、その後は薬を服用しながら生活。仕事にも復帰し、元気に過ごすことができている。1~2ヶ月に1度、別荘へでかけるのが趣味。受診した診療科は乳腺クリニック。

記事監修医師:
寺田 満雄(名古屋市立大学病院乳腺外科)
※先生は記事を監修した医師であり、闘病者の担当医ではありません。

忍び寄る乳がん

編集部

乳がんが判明した経緯について教えてください。

真実子さん

毎年1月に乳がん、子宮がん検診を受けていたので、2024年1月に受けた乳がん検診で、要精密検査の通知が2月下旬に届きました。翌日、職場の近くの乳腺クリニックで針生検や超音波検査を受け、3月中旬に乳がんと診断されました。

編集部

はじめにカラダに起きた異変、初期症状はどのようなものでしたか?

真実子さん

それが、異変や初期症状は特にありませんでした。自分でも乳房を触って時々確認していましたが、しこりもなく、異変を感じることはありませんでした。

編集部

乳がんが判明したときの心境について教えてください。

真実子さん

診断の結果、乳がんだったと知り「まさか自分が乳がんだったなんて」と思いました。検査結果が知らされるのを待っているときは、「良性のものであってほしい……」と願っていたのでとてもショックでした。でも、同時に「それならそれで向き合っていくだけだ」と気持ちを切り替えました。

編集部

治療はどのように進みましたか?

真実子さん

大きな病院を紹介され、MRIやCT検査を受けた後、5月上旬に手術をすることになりました。検査の結果、リンパ節への転移はなく、手術は乳房部分切除のみで済んだのが不幸中の幸いでした。手術後は3泊4日入院し、その後は退院1週間後に診察を受け、問題がなかったので予定より2週間早く職場復帰させてもらえました。そして6月下旬から7月中旬まで放射線治療を受けました。現在は、ホルモンを抑える薬や骨粗しょう症を予防する薬を服用して生活しています。

放射線治療の跡

編集部

薬の副作用などはありますか? ある場合、その薬名も教えてください。

真実子さん

ホルモンを抑える薬の影響で、ほてりやむかつきを感じることがあります。でも、ほぼ毎日休まず仕事に励んでいます。服用している薬はレトロゾールとエルデカルシトールです。

乳がんを発症してから後悔したこと

20代後半の写真。この後、更年期に入る頃から20kgほど体重が増加した

編集部

乳がんの再発や悪化を予防するために気をつけてきたことはありますか?

真実子さん

強いて言えば、疲れをためないように、早めに寝るよう心がけています。体調が悪いと感じたときは早退させてもらったり、休養をとったりするようにしています。

編集部

治療中の心の支えはなんでしたか?

真実子さん

家族の存在が心の支えでした。また「職場に復帰したい」という気持ちも、支えになっていました。復帰後も上司が配慮してくれたり、無理なく仕事ができるよう病気休暇を取らせてくれたりと、感謝しています。

編集部

現在の体調や生活などの様子について教えてください。

真実子さん

薬の副作用を感じることはありますが、基本的には元気です。ただ、以前通っていたプールや温泉にはまだ行けていないのが残念です。今は体重を減らしたいので、できるだけ体を動かすようにしています。

編集部

もし昔の自分に声をかけられたら、どんな助言をしますか?

真実子さん

「更年期を迎える前に、体重をしっかり管理しておきましょう」と言いたいです。私は減量しなかったことを後悔しています。閉経後の肥満が乳がんリスクを高めることは知っていました。「減量しないといけないな~」と考えてはいたのですが、結局減量できず、乳がんになってしまったので。

誰でもがんになる可能性はある

編集部

乳がんを意識していない人に一言お願いします。

真実子さん

以前の私のように、多くの人は自分ががんになるなんて考えていないと思います。でも、ある程度の年齢になったら、毎年検診を受けてほしいです。定期的に健康診断を受ければ、早期発見につながり、がんも治りやすいと思うので。

編集部

医療従事者に望むことはありますか?

真実子さん

放射線治療の際、担当の看護師さんがすごく丁寧に説明してくれました。そのおかげで治療に対する理解が深まり、不安も軽減されました。忙しそうな医師には質問しにくいことも看護師さんには聞けたので、とても心強かったです。患者にとっては人生を左右する治療となるので、丁寧な説明でぜひ患者さんの不安を和らげていただけると嬉しいですね。

編集部

最後に、読者に向けてのメッセージをお願いします。

真実子さん

読者の中に、病と闘っている方がいたら、気持ちで負けずに病気を理解しようと心がけるのがいいのかもしれません。あと、まだ病気になったことがない人に対しては、検診は本当に大事です。どうか毎年受けてくださいと伝えたいです。生活習慣にも気をつけてほしいです。

編集部まとめ

特に初期症状もなく乳がんと診断されることも珍しくありません。「がんは誰にでも起こりうるもの」「身体に異変がなくとも健康診断は受けてほしい」という真実子さんの言葉が、できるだけ多くの方に届くことを願っています。この記事を読んでいるあなたも定期的に健康診断を受け、身体に異変を感じたら早めに医療機関を受診してください。

なお、メディカルドックでは病気の認知拡大や定期検診の重要性を伝えるため、闘病者の方の声を募集しております。皆さまからのご応募お待ちしております。

≫ 【イラスト解説】「乳がんの原因」となる食べ物(スライド3枚目)