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滋賀県の3つの市で同時開催するとしていた「花火大会」が、中止となった問題です。12日に「news zero」の取材に対して主催者側が回答し、「大会を開催する意思を有していなかったという事実はない」などと改めて花火大会を開催する意向はあったとしました。

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「一夜限り、琵琶湖が立体になる」

琵琶湖三市同時花火大会は、琵琶湖を取り囲む、彦根市、長浜市、高島市の3つの市を会場にして、あわせて1万発以上を打ち上げるとうたっていました。来週22日に開催予定でしたが…

(「琵琶湖三市同時花火大会」ホームページより)
「本大会については延期・振替開催は行わず、今後の開催予定もございません」

9日に急きょ、開催中止が発表されました。

さらに、開催場所とされていた3つの市すべてが、花火大会への関与を否定しています。

■地元住民「そもそも知らなかった」

地元住民は…

地元住民
「同級生も『これほんまにあるん?』みたいなことは結構言ってて」

地元住民
「有名どころだと、市も、町の会社の人も大々的に言うので。(琵琶湖三市同時花火大会は)それがなかったので、そもそも僕は知らなかった」

本当に開催する予定があったのか、疑問に思う声もあります。

実行委員会は、準備や体制が整えられず、中止の判断に至ったとしていますが、そもそも、実際に花火大会を開催するにはどのような準備が必要なのでしょうか。

■別の花火大会“交渉は3月下旬ごろから”

今月6日、同じ琵琶湖で行われたのは、およそ1万2000発の花火を打ち上げた「びわ湖大花火大会」です。

この、びわ湖大花火大会実行委員会に話を聞くと、行政、警察、消防などへの申請のほか、花火師、台船、警備員などへの交渉は、ことし3月下旬ごろから始めたということです。

一方、私たちの取材では、琵琶湖三市同時花火大会から警察や消防への届け出はなかったことが分かっています。

■「花火大会」実施に必要な条件は?

花火大会の実施条件などに詳しい日本煙火協会によりますと、火薬を使用する花火大会などのイベントでは、法律に基づき、必ず都道府県などに、「火薬類消費許可申請書」を提出する必要があるということです。

この申請書をもとに、花火の打ち上げ場所を管轄する警察が、立ち会い検証や意見聴取などを行い、火薬の使用方法が適切であるかなどをチェックします。

こうした手続きを経て、申請は許可されます。

このほか、消防署にも「打ち上げ届出書」の提出が必要だということです。

つまり、行政・警察・消防への確認は、花火大会の実施に必要な条件になります。

■開催場所、4つの候補地示していたが…

さらに、申請以外にも必要だというのが、花火大会の打ち上げ場所の土地の確保です。

実行委員会は、開催場所として、3つの市にまたがる4つの候補地を示していて、「news zero」は12日に、その一つの彦根港へ向かいました。

地元住民
「(Q.三市同時花火大会知ってた?)三市? 知らなかったです」

実行委員会によりますと、会場では花火だけでなく、ナイトマーケットも楽しめ、240以上のお店が並ぶ予定でしたが…

地元住民
「何これ? どういうこと? なんか楽しそう。こんな広いとこある? 砂浜くらいじゃない?」

地元住民
「可能と言えば、向こう側の広場ぐらいじゃないかと思うが、あっちも車止まるのでどうかなという感じ」

私たちの取材では、一部の会場には、主催者が直接訪問し、大会を開催したいと説明していたといいますが、どの施設も会場として確保はされていなかったことが明らかになっています。

■4月の投稿には「着々と準備進行中です」

本当に開催するつもりはあったのか。ことし4月に投稿された、公式のSNSをみてみると、「着々と準備進行中です」の文字とともに、花火を打ち上げるために必要な資格をとったとの投稿がありました。

そのほかにも、「花火大会の準備が始まっています」として、花火玉の写真も複数投稿されていました。

■具体的な資料など“確認の時間ほしい”

開催を前提として具体的にどのような準備が進められていたのか、「news zero」が12日に、実行委員会にメールを送ると、「現時点で明確に回答できること」として、返答がありました。

実行委員会からの返答
「当方が当初から大会を開催する意思を有していなかったという事実はありません。実際に開催を前提として、行政機関への相談、花火関係を含む関係事業者との複数回の協議・打ち合わせ、出店に関する準備、配置等の資料作成、その他の準備を進めており、それらに関する資料・記録も存在しております」

「その上で具体的に『何が、いつ、どこまで準備されていたのか』については、資料および関係先との認識を確認した上で回答すべき事項と考えております」

具体的な資料などについては、確認のための時間がほしいとしました。

大会を中止することについて、実行委員会は責任を重く受け止めているといいます。

■返金への対応については…

花火の観覧席はすべて有料で、1席7000円の通常席のほか、1万9000円のVIP席、カップルシートなど、決して安くはない価格(システム利用料含む)で販売され、花火大会の出店業者からは1店舗あたり5万円を徴収していました。返金への対応については…

実行委員会からの返答
「当方として最優先すべきことは、大会中止によって影響を受けたチケット購入者、出店予定者、その他の関係者への対応と返金を含む今後の方針について法的・会計上の整理を行うことです」

(8月12日放送『news zero』より)