実業家のマイキー佐野氏が、急成長を続けながら上場を避け続ける企業について動画で取り上げた。今年は大型上場が相次ぐとみられているが、莫大な評価額を持ちながらあえてその流れに乗らない企業がある。それが「Databricks」だ。巨大IT企業が名を連ねる有力スタートアップの中でも、その存在感は際立つ。十分すぎるほどの資金力と成長率を誇りながら、なぜ上場という選択肢を取らないのか。その背景には、この企業ならではの独自の経営判断が横たわっている。
 
Databricksの原点は、米国西海岸の大学に置かれた研究所だ。学術的な研究チームが立ち上げたプロジェクトが出発点であり、膨大なデータを扱う技術基盤を短期間で築き上げたことから成長が始まった。従来、企業のデータ管理は雑然とした保管の仕組みと、整理された分析用の仕組みを別々に運用する必要があり、業界にとって長年の課題とされてきた。同社はこの二つを一体化させ、データの保管から分析、AI開発までを一つの基盤で完結できる仕組みを生み出した。加えて、研究に長けた人材が事業を伝える力も併せ持つよう鍛えられてきた経緯があった。この発想の転換こそが、業界内で圧倒的な存在感を築いた理由だと佐野氏は語る。
 
同社の強さは技術面だけにとどまらない。契約した顧客の多くが翌年以降も支出を大きく拡大させており、契約継続率の高さは業界でも群を抜く水準だ。名だたる大手AI開発企業各社との提携も相次いで進んでおり、自社の環境の中で安全に高度なAIを活用できる体制を整えている。一方でライバル企業との競争も激しさを増しており、互いの得意分野を取り込み合う開発競争が続く。佐野氏はこうした一連の動きを踏まえ、同社を高く評価している。
 
それでも同社はあえて上場という選択を急がない。過熱する市場環境の中で適正な評価を得ることの難しさを見据え、同社ならではの判断基準を貫いているという。今後、収益モデルの見直しが進めば、その先の展開にも変化が生じる可能性がある。スタートアップの成長戦略や経営判断のあり方に関心がある人にとって、有力企業がなぜ「あえて上場しない」道を選ぶのかという視点が整理される内容だ。

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マイキー佐野です 経済・金融・投資・経営・最新の研究やニュースなど 様々なテーマについて、ズバズバ切り込んで話していきます~ 2021年より最新の学術理論、経営学、経済学、社会学を紹介するYouTube「マイキーの非道徳な社会学」を開始 現在はアカデミズム関係者・経営者・投資家・学生が参加するビジネススクールも運営