スポニチ

写真拡大

 ◇陸上・U20世界選手権最終日(2026年8月9日 米オレゴン州ユージン)

 20歳未満の選手で争われ、男子400メートル障害決勝で日本選手権覇者の後藤大樹(たいじゅ、17=京都・洛南高)は49秒23で2位となり、銀メダルを獲得した。男子棒高跳びの井上直哉(19=日体大)は5メートル45で4位。男子400メートルリレーの日本(篠崎、アブラハム、井手、鎌倉)は39秒41で4位だった。女子1500メートルは木田美緒莉(18=順大)が11位、ドルーリー朱瑛里(18=岡山陸協)が15位となった。

 高校2年で日本の頂点に立った後藤が、世界でもインパクトを残した。準決勝を全体トップのタイムで通過し、迎えた決勝。序盤から前に出るなど積極的なレース運びを展開し、3番手で最後の直線に入る。1人をかわし、49秒23でフィニッシュ。惜しくも優勝は逃したが「夢の舞台」と話していた米国で存在感を示した。

 今大会を前に「海外でしっかり勝ち切ることを意識したい」と抱負を口にしていた17歳。その名を全国に知らしめたのが6月の日本選手権だ。予選で48秒31を出して為末大の日本高校記録(49秒09)を30年ぶりに塗り替えると、決勝でも連日の高校新樹立となる48秒09をマーク。U18世界新記録であり、為末大の持つ日本記録(47秒89)にも迫るタイムを叩き出し、9月に開幕する愛知・名古屋アジア大会の代表入りを決めた。

 「大きな樹のようにすくすく育ってほしい」という思いから「大樹」と名付けられた。元々は「だいじゅ」だったが、濁点が多いという理由から「たいじゅ」になったという。次なる大舞台、アジア大会では「為末大選手の日本記録を更新するのが一番の目標」と意気込む。28年ロサンゼルス五輪の星ともいえるスーパー高校生は、野心を隠すことなく勝負に挑む。

 ◇後藤 大樹(ごとう・たいじゅ)2009年(平21)5月5日生まれ、千葉県出身の17歳。幼少期はサッカーをしており、小3から陸上を始めて小5から障害種目に取り組む。四街道北中では110メートル障害で全中優勝。洛南高に進学してから始めた400メートル障害では、昨年の全国高校総体を1年生で制した。1メートル80、69キロ。