山形放送

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8月から日本航空の国内線・ファーストクラスの機内食に山形県の郷土料理や県産食材を使ったメニューが提供されます。この機内食を決めるメニュー会議に密着しました。

カメラが向かったのは東京・羽田空港にある機内食工場。記者に提供されたのは…

シェフ「山形庄内産の生ハムを使ったオードブルになりましてメインディッシュは鶏肉のグリル山形産デラウエアワインのクリームソースになります」

国内線ファーストクラスの機内食。8月と9月の2か月間、山形の郷土料理や県産食材を使用したメニューが提供されます。
そのお味は…

記者リポート「お肉も柔らかいがソースが デラウエアワインを使っているということでブドウの酸味や甘味そういったものが口の中に感じられます」

なぜ山形のメニューを提供することになったのでしょうか。

日本航空商品・サービス開発部吉野香奈子さん「〝初トライしたい都道府県”を一般公募しましたその結果山形県が上位に入った」

日本航空が去年秋に行った一般投票で山形県が見事8位にランクインしました。

日本航空商品・サービス開発部吉野香奈子さん「山形県の食文化にすごく興味をお持ちのお客様が多いので今回テーマに選ばせていただきました」

今回提供されるのは4つのメニュー。山形県の他に福岡県のメニューも提供されます。
そして今回、特別に許可をいただき、機内食会議の様子にカメラが潜入。メニューを最終決定する裏側を取材しました。

担当者「お忙しいところお集まりいただきありがとうございます。国内線8月9月のメニュー会議を始めさせていただきますよろしくお願いいたします」

本社で行われた会議を基にシェフが実際に調理する試食会が開かれました。全国各地の空港から集まった職員やメニューの開発担当者、機内食を提供する客室乗務員などが集まり最終的なメニューを決めます。

この日は同時期に提供予定の福岡県のメニューも対象です。
山形の食材をふんだんに使用した料理の数々。まずはシェフが内容を説明します。

シェフ「まずは前菜日本で生産量一番と聞いております『おかひじき』とからしマヨネーズの和え物になります。小鉢の方は山形のだしを使いまして」

朝食のメニューは夏の風物詩である「だし」を使用したもの。さらに。

シェフ「山形の芋煮甘酒風味となっております。つや姫を使った甘酒となっております」

そして肉は米沢牛を使用しぜいたくな芋煮に。シェフからの説明をメモする関係者。しかし、聞きなれない食材もある様で。

空港スタッフ「だしってきいたからあれかと思いました。お味噌汁作る前に出す」

「だし」を初めて知る職員の姿も。シェフの説明の後は実際に試食。さきほど「だし」を初めて知ったスタッフは。

福岡空港からのスタッフ「さっぱりですね。あまり九州で食べたことがない味です」

この試食では味はもちろん機内での食べやすさも確認します。さらに、地方の機内食工場ならではの視点も。

関西国際空港からのスタッフ「サクランボ漬けをいただいて初めてみる食材でこれをどう再現しようかなと考えていた」

機内食は工場がある各空港で調理されるため、〝味が再現できるのか”も重要な項目です。
そして昼食と夕食メニューは。

シェフ「山形の庄内豚で作った生ハムになりますメインディッシュになります鶏もも肉のグリル山形のデラウエアワインのソースになります」
関西国際空港からのスタッフ「だだちゃ豆独特な風味があるね」「おいしいです独特な香りはするんですけどそれがクセになるような感じ」

およそ2時間に渡って行われた試食。ここから問題点などについて共有し、最終調整に入ります。

スタッフ「さっき話してたのがこのパンおいしいんだけど」

朝食の「庄内産ポークのハムサンド」試作品ではバゲットをそのまま使用したものとバゲットをタルティーヌ風にしたものを用意しましたが…

スタッフ「底もベチャベチャなるし食べる時にヘタが切れないギュッと握ると中身がボロッと出てくるこれはやめた方がいい」

そして、昼食と夕食のメニュー。東京のラーメン店とコラボした「冷製つけ麺」メニューのバランスから温かいものに変更するという提案が。

スタッフ「温める!? メニューが冷たい冷たいだから温めたら香りも出るし」「ちょっと乗務員」「スープを温めるのはあり?」
客室乗務員「こぼれないですか?オーブンの中でこぼれると結構…」
スタッフ「こぼれないという保証は…」「ラップはだめ?」
客室乗務員「ラップはだめです」

機内での調理の難しさなどの理由でつけ麺は冷製のものに。
実際に調理を行う客室乗務員の意見も重要です。
こうして議論を進め…

日本航空商品・サービス開発部藤尾智宏さん「みなさん遠いところからお越しくださいましてありがとうございます。今回は山形と福岡ということで食材に困らなそうな県なので安心してまいりました。自信を持って出せるメニューですので引き続きお客様の反応を楽しみにしたいと思います。きょうはありがとうございました」

こうして完成した機内食メニュー。8月15日までは朝食には低温調理した山形産の鶏むね肉に、庄内産ポークのハムサンド。
昼食・夕食には庄内豚の生ハムや山形が生産量日本一のオカヒジキがのった前菜そしてメインに鶏もも肉のグリルに山形デラウエアワインのソースがつきます。
そして8月16日以降は米沢牛を使用した「芋煮」や「だし」を使用したメニューが提供される予定です。
議論に議論を重ね作り上げた山形を感じられるものとなりました。

TFK伊東正シェフ「郷土料理を含めて忠実に地方の調味料も使って再現してきました。それぞれ山形をイメージしていただける食材組み合わせになっていますので飛行機に乗ったお客様がちょっとでも山形ってどんなところなのかな食べてみたいなとそういう思いを抱いていただければ」

このメニューは9月まで日本航空の国内線ファーストクラスで提供されます。