思わず赤ちゃんも空気を読む!? ママを激怒させた、パパの「無神経発言」【書評】

【漫画】本編を読む
育児中、悪気のないひと言が、夫婦仲に思わぬ亀裂を生むことがある。とくに産後のママは、寝不足の中で赤ちゃんの世話をし、自分の体の変化にも向き合っている。そんな時に、何気なく放たれた言葉が、怒りの導火線に火をつけることは少なくない。
『赤ちゃんに転生した話』(茶々京色/KADOKAWA)は、元社畜の男性が赤ちゃんのエミに転生する成長コメディ。大人の意識を持ったまま赤ちゃんとして育てられるエミは、言葉も話せず、周囲の会話も分からず、身体も思うように動かせない。けれど、目もよく見えていないはずなのに、周囲の大人たちの様子にはすぐに気がつくのだ。
赤ちゃん目線で描かれるからこそ、夫婦のすれ違いが妙にくっきり見えてくる。エミのように前世の記憶がなくとも、赤ちゃんはこうやって普段から、パパとママのやりとりを感じ取っているのかもしれない。笑える場面なのに、産後の辛さや、パパとママで協力し合って育児を一緒に担うことの難しさもにじむ。父母もまた、こうやって失敗を重ねながら、ときに衝突し合いながら、親になっていくのだと感じさせられる作品だ。
文=アサトーミナミ
