UEFAがFIFAの子会社設立計画撤回を歓迎も「責任者を特定し、責任を追及しなければなりません」インファンティノ会長を厳しく批判
欧州サッカー連盟(UEFA)は1日、国際サッカー連盟(FIFA)がW杯の運営などを担う子会社設立計画を撤回したことを歓迎した。FIFAのインファンティノ会長は、商業活動の効率化と加盟協会の基盤強化および途上国への支援拡大を目的とした子会社の「FIFAフォワード・エンタープライズプロジェクト」(FFE)の設立を計画していたが、W杯の過度な商業化への懸念、プロジェクトの進行プロセスに疑念の声が上がり、世界中が猛反発。UEFAは計画への抗議として、加盟全55協会がW杯などFIFA主催大会に参加しないことを満場一致で合意したことを発表していた。
FIFAの撤回を受けて、UEFAは1日に声明文を出し「この計画に反対したすべてのファン、リーグ、クラブ、選手、個人、協会、連盟、そしてFIFA会長に対しサッカーは売り物ではないことを示した多くの首相、国家元首、解説者の方々に感謝の意を表します」と記した。
その一方で、「責任者を特定し、責任を追及しなければなりません。今後数日から数週間にかけて、UEFAが加盟協会と協力し、他の連盟とも緊密に連携しながら、今回の事態がなぜ起きたのかを検証し、再発防止策を策定することは当然のことである。この検証は徹底的かつ、根本的なものでなければならない。あらゆる選択肢を検討すべきである。現在のFIFA指導部は、UEFAの信頼を失っただけでなく、サッカー界の多くの関係者の信頼も失った」と厳しく指摘。続けて「インファンティノ(会長)は2016年に会長に選出されるにあたり、加盟協会の信頼と投票を求めた際、『もちろん、透明性を確保しなければなりません。私はUEFAでの過去15年間、常に透明性を保ってきました。FIFAの活動には、皆さんも日々参加していただく必要があります』と述べた後、集まった関係者に対し、『FIFAの資金は皆さんの資金です。FIFA会長の資金ではありません。皆さんの資金です。皆さんは各国協会であり、FIFAの資金はサッカーの発展のために使われるべきであり、それ以外の目的に使われるべきではありません』と語った。彼はこれらの約束をどちらも果たせなかった。彼が企て、強引に押し通そうとした、陰湿で不透明な取引は、透明性とは程遠いものだった」と批判。「これはサッカー界全体にとっての勝利だ。しかし、これで終わりではない。提案は撤回された。FIFAへの信頼を再構築する作業は、まだ始まったばかり」というコメントで声明文を締めた。

