「玄米スプラウト」を手にする山岸社長(中)と粉川准教授(左)、黒川主席研究員(15日、富山県射水市で)

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筑波大・吉野家の推進プロジェクト

 【富山】筑波大学と吉野家ホールディングスなどが進める次世代の食材「玄米スプラウト」の実用化プロジェクトに、射水市のスプラウト農場「庄東ノーサン」が参画した。玄米を穀物ではなく、栄養価をさらに高めた野菜のスプラウトにする試みで、同社の栽培技術を生かして量産化を目指す。3者が15日、共同で発表した。



「玄米スプラウト」

 筑波大学生命環境系の粉川美踏准教授が、玄米の栄養価を最大限に引き出しつつ、いかに食べやすく加工するかを研究。もみ殻のない玄米を発芽させ、若い葉が出るまで育てるスプラウト栽培の独自手法を開発した。スプラウトは玄米が持つ食物繊維やビタミン、ミネラルに加え、発芽によってビタミンC、βカロテン、ガンマアミノ酪酸(GABA)などの栄養成分が増えることが分かっている。

 15日は粉川准教授と吉野家ホールディングス次世代食創成部の黒川真行主席研究員、庄東ノーサンの山岸優社長が実証事業の内容を発表した。同社がこれまでに培ってきた栽培技術と設備を生かして量産化を試みる。

 吉野家は、肉料理のトッピングや野菜小鉢に玄米スプラウトを活用する新メニューをイメージしている。こうした商品を全国1288店舗で扱う場合、1日当たり130キロの生産が必要になると想定し、量産化の最終目標に掲げた。スプラウト栽培に使用する玄米は富山県産を扱う考えで、健康志向の高まりに応えながら「地産地消」にも貢献する。

 庄東ノーサンの山岸社長は「玄米スプラウトは、これまでの米の概念を大きく変える可能性がある。射水市から全国へ、将来的には世界に向け、新たな食の価値を発信したい」と意気込んでいる。

 プロジェクトは菱熱工業も共同研究。射水市アグリテックバレー推進サポートセンターが支援している。

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