ヤクルト 7月初勝利は衝撃!外国人3投手継投でノーノー達成!6連敗でストップ
◇セ・リーグ ヤクルト1―0広島(2026年7月9日 マツダ)
ヤクルトが9日、広島戦で継投によるノーヒットノーランを達成した。プロ野球では5年ぶり6度目の記録で、全て外国人投手でつないだのは初めてだ。先発したナッシュ・ウォルターズ投手(29)は7回を抑えて来日初勝利。8回はヘスス・リランソ投手(31)を挟み、9回をホセ・キハダ投手(30)が19セーブ目で締めた。3投手で最少1得点を守り抜き、7月初勝利を挙げて6連敗から脱出した。
ぶれない姿が、大記録を呼んだ。プロ野球史上初の全て外国人投手の継投でのノーヒットノーラン達成。池山監督は「初めてとは…今ここで聞きました」と笑った。
目の前の勝利を求めた。ウォルターズは7回101球で2四死球のみの快投だ。昨季在籍した中日では全て救援登板で、移籍1年目で先発転向。2軍でも最多は92球だった。記録よりも大事なことを優先。「一本出てくれたら継投しやすかった」と冗談めかし、交代を決断した。
二ゴロ失策で走者を背負った7回2死一塁でマウンドへ行き、一度は交代を打診。バッテリーの「もう一人勝負したい」という言葉を信じた。約束通り抑えて戻り、「本当に素晴らしい投球だった」と称えた。8回のリランソを挟み、9回は守護神キハダが2四球などで2死二、三塁を招いても安打と得点を許さなかった。池山監督は「ヒヤヒヤ。ハラハラ、ドキドキ。ヒヤヒヤ」と笑い、「信頼して投げてもらって良かった」とうなずいた。
2夜連続サヨナラ負けを受けて全体練習前には選手を集めて訓示。「下を向いている時間もない」と雰囲気を変えたかった。いつものように明るく話し、自らも鼓舞するように声をかけた。躍進の象徴だった明るく元気なチームの再確認。心意気は助っ人勢にも伝わっていた。
来日初勝利で個人での達成も含めてノーヒットノーランに関わるのは初めて。ウォルターズは「守備にも凄く助けられた。彼らも同じヒーロー」と言った。後を託したのは「一緒に野球をやっていて凄く心地いい選手の2人。お互いケアしながらいい関係性を築けている」というリランソとキハダだ。2人はブルペンのムードメーカー。キハダにとっては逆転サヨナラ被弾した7日の雪辱も期したマウンドでもあり、「試合に集中していた。記録をつくれて幸せ」と笑顔だった。
7月初勝利で連敗を6で止め、10日からは2・5ゲーム差で追う首位・阪神と甲子園で激突。池山監督は「この勝ちが、これから先につながってくれるかなと思う」と予感した。再浮上へ、これ以上ない勝ち方だった。(小野寺 大)
▼ヤクルト・リランソ(8回に登板し8球で3者凡退)いつも通りマウンドへ上がった。それぞれが与えられていた役割をこなした。記録をつくれたことに感謝してますし、今日の主役はウォルターズ選手なのでそこにも貢献できたのがシンプルにうれしい。
≪継投によるノーヒットノーランは5年ぶり≫ヤクルトがウォルターズ→リランソ→キハダの3投手継投でノーヒットノーランを達成した。継投によるノーヒットノーランは21年8月15日日本ハム戦(9回引き分け)でソフトバンクが達成して以来5年ぶり6度目。なお、セでは17年に巨人が交流戦のソフトバンク戦で記録しているが、セのチーム同士の対戦での達成も初めてとなった。また、外国人だけのリレーでの達成は初。

