「怒りが最高潮」の鈴木宗男氏と平口大臣、2人が立ち上がったまま国会ストップ 「特捜検事と容疑者の交際疑惑」めぐり紛糾 大音量ヤジも

9日、参議院法務委員会において、自民党の鈴木宗男議員が平口洋法務大臣を追及した。特捜検事が捜査対象の女性と交際していたとされる問題をめぐり、鈴木議員が怒りをあらわにして平口大臣を問い詰め、審議が一時ストップするなど委員会室が緊迫した空気に包まれる一幕があった。
【映像】「2人が立ち上がったまま」国会ストップの瞬間(実際の様子)
鈴木議員は、「昨日から今日にかけて、検事が捜査対象女性と交際、これが大きく出ております。このことを大臣はいつ知りましたか」と質問した。平口法務大臣が「私は今朝ほど知りました」と答えると、鈴木議員は「法務省なってないんじゃないですか? 『今朝ほど知った』。それ法務省の事務方から報告受けたっちゅうことですよね?」と重ねて追及。これに対し平口法務大臣は、「そういう事案があることは従前から報告を受けて申しおりましたけども、今朝ほどの報道内容については今日初めて知ったということです」と説明した。
鈴木議員はさらに、「いや、大臣、検事がこういった不届きなことをしたっていうのはいつ知ったかっていうこと聞いてんです」と質問。これに事務方からペーパーを受け取った平口法務大臣が視線を落としながら「個別事件における捜査およびの具体的内容に関わる事柄であり…」と答弁している途中で、鈴木議員が自席から「…じゃないよ!」などと大声でクレームを入れた。さらに委員長の指名を受けることなく突然立ち上がり、怒りで少々呂律が回らないような様子で「大臣、人をバカに…せんよ」と言い放った。平口大臣と鈴木議員の2人が立ち上がったままの事態となり、委員長が「速記を止めてください」と指示し、審議がストップした。
審議再開後、委員長から指名された平口法務大臣が「お尋ねはですね、法務省内におけるやり取りに関する事柄でございますから、お答えは差し控えたいと思います」と回答。これを受け、鈴木議員は「大臣! ことの中身を聞いてんでないんだよ! 事実関係で、あなたはいつ検察から報告を受けたかったこと聞いてんですよ。それを端的に答えるって言ってんです」と迫った。平口法務大臣は「具体的な日時は忘れましたが、先週のしかるべき時だったと思います」と答えた。
鈴木議員は報道の内容を挙げ、「今日の報道によると、2024年7月に、この検事は東京都内のホテルの一室に女性を呼んで宿泊してたんです。なんとその部屋は、政治資金規正法違反で取り調べをした、昼間は取り調べした部屋で、夜は検事はいいことしてると」と指摘。さらにテレビ朝日の報道を引用し、「5月に、この検事にですよ、『こういうことがあったのか?』とお尋ねしたところ、この検事は『倫理に反したことはない、全くない』と答えているんですよ」と述べ、「少なくとも私は社会問題だと思いますよ」と主張した。また、過去の北川健太郎元検事正による不祥事にも触れ、「そういったことがあったにもかかわらず、なぜ緊張感持たないんです?」と厳しく追及すると、委員会室からは「そうだ!」という声が上がった。
続けて鈴木議員が「それを『先週聞いた』なんていうこと自体、おかしいんじゃないですか? 刑事局長はいつ知ったんです?」と問い詰めると、委員長から指名された法務省の佐藤淳刑事局長が答弁に立った。佐藤刑事局長は「具体的な日時についてはお答えを差し控えます」としながらも、端緒を得た上で調査を行っていたことや、先週の段階で大臣に報告した経緯を説明し、「これから調査の結果が出た場合には厳正に対処するつもりであるということをご報告いたしたということでございます」と述べた。
これに対し鈴木議員は、「『日にちはいつかわからん』その言い方ありますかね? もし噂としてでも話があれば、『こんな噂があります』とあげるのが事務方の役割じゃないですか? 基本のキがなってないんじゃないんでしょうか?」と批判。「私は検察組織は今おかしくなってると思いますよ」と断じた。さらに平口法務大臣に向けて、「もっともっと緊張感持つのと、しっかりとですね。大臣、大臣が検察を指揮・命令・監督できんですよ。検察は単なる一行政組織ですよ。『検察なめんなよ』なんて偉そうなこと言う立場じゃないんですよ。ここは、大臣ね、もっと気を引き締めてですね、やっていただきたいと思います」と述べた。
