新型『メルセデス・ベンツSクラス』日本初公開! 50%以上が新規開発または再設計の大幅改良 フラットプレーンV8登場
車両全体の50%以上、約2700点のパーツを新規開発または再設計
6月11日、メルセデス・ベンツ日本(以下、MBJ)は、フラッグシップモデル『Sクラス』の新型を発表した。
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今回発表された日本仕様は『S450d 4マティック』(以下、S450d)と『S580 4マティック・ロング』(以下、S580)の2グレードで、まずはS450dの予約注文の受付を開始。S580は国土交通省の自動車型式申請中で、正式発表は9月以降となる。いずれもデリバリーは同じく9月以降の予定だ。

6月11日、メルセデス・ベンツ日本はフラッグシップモデル『Sクラス』の新型を発表。 平井大介
MBJは『新型』とアナウンスしているが、いわゆるフルモデルチェンジではなく、従来型Sクラスの車両全体の50%以上、約2700点のパーツを新規開発または再設計したもので、ビッグマイナーチェンジにあたる。
今年2026年は、1886年に自動車の特許取得から140周年であり、メルセデス・ベンツ革新の集大成として、過去最大規模となる大幅な改良を受けて『新型』Sクラスが登場した形だ。
大きく変わったフロントまわり
エクステリアでは、フロントまわりが大きく変わった。
従来型より約20%拡大されたラジエターグリル、3本から4本に増えたクローム仕上げのルーバー、クローム仕上げのスターパターン、スターデザインをあしらったデジタルライト、そしてSクラス初のイルミネーテッドラジエターグリルなどの採用で、より威厳をましている。

デザインが大きく変わったフロントまわり。写真は『S450d 4マティック』。 平井大介
リアまわりでは、クロームフレームで縁取られた片側3つのスターデザインが印象的な新型リアコンビネーションランプ、クローム仕上げとなったトランクリッドの2分割トリムストリップなどで、メルセデス・ベンツとSクラスのアイデンティティを強調している。
インテリアはエクステリア以上に刷新
インテリアはエクステリア以上に刷新された。
12.3インチのメーターディスプレイこそ基本的には変わっていないが、インパネ中央の14.4インチメディアディスプレイと、助手席前の12.3インチディスプレイを組み合わせた『MBUXスーパースクリーン』が標準装備される。

インパネ中央と助手席前にあるディスプレイを組み合わせた『MBUXスーパースクリーン』が標準装備。 平井大介
スリムにデザインされたディスプレイユニットは、トリムの上に浮かんでいるかのような効果を生み出している。
フロントシートにはシートヒーターと連動するヒーテッドシートベルトも初採用。S450dにオプションのリアコンフォートパッケージでは、後席左右に13.3インチのディスプレイによるエンターテインメントシステム、リアベルトバッグなども備わる。
自社開発した『MB.OS』搭載
オペレーションシステムは、メルセデス・ベンツが自社開発した『MB.OS』を搭載。これにより、インフォテイメントから運転支援、さらにはドライビングパフォーマンスまで、車両の様々な機能を統合し、より高速な処理性能と、よりシームレスで統合されたユーザー体験を実現する。
これはクラウドに接続すれば、OTAによる無線でソフトウエアを常に最新のものにアップデートできる。

オペレーションシステムは自社開発の『MB.OS』を搭載。写真は後部座席のディスプレイ。 平井大介
インフォテインメントシステムのMBUXも、MB.OSによる第4世代に進化。
グーグルマップによるMBUX ナビゲーションや、生成AIを活用したMBUX バーチャルアシスタント、車両および周辺環境の3Dビューと運転支援機能をシームレスに統合したMBUX サラウンドナビゲーションなど、インフォテインメントの枠を超えた、車両全体のインテリジェンスの向上を実現している。
日本仕様はS450dとS580の2グレードから
現在のところ、日本仕様は前述のとおりS450dとS580の2グレード。
前者は367psと750Nmを発生する3Lの直列6気筒ディーゼルターボを、後者は537psと750Nm(欧州仕様参考値)を発生する4LのV8ツインターボを搭載。いずれも17kWを発生するインテグレーテッド・スターター・ジェネレーター(ISG)も搭載した48Vマイルドハイブリッドで、組み合わされるトランスミッションは9速AT、駆動方式は4WDとなる。

V8ツインターボを搭載する『S580 4マティック・ロング』は9月に正式デビュー。 平井大介
V8ツインターボにはフラットプレーンクランクシャフトとバランサーシャフトを採用し、コンプレッサーホイールやターボチャージャーハウジングの改良で、迅速かつ効率的なレスポンスを実現。
ディーゼルターボは電気加熱式触媒コンバーターを量産車では初採用し、EGRや冷覚システムなどの改良により、耐久性と効率性をさらに高めている。
安全装備では、高度な処理能力を誇る高性能コンピュータに、10台の外部カメラ、5台のレーダーセンサー、12台の超音波センサーを搭載した最先端の運転支援システム『MB.ドライブ』や駐車支援システム『MB.ドライブ パーキングアシスト』も装備する。
車両価格は、S450dが1598万円、S580が2365万円となっているが、S580は前述のように型式申請中のため、予定価格となっている。
9月導入予定のマイバッハS680も展示
なお、MBJはメディア向け発表会と並行して、顧客向けの商談会を数日開催。その会場には、この日『9月から導入予定』とだけアナウンスされた『メルセデス・マイバッハS680』も展示されていた。
こちらも型式申請中のためスペックなどは不明だが、V12のエンブレムが装着されていたことから、従来型と同様の6L V12ツインターボが搭載されているものと思われる。

『9月から導入予定』とアナウンスされた『メルセデス・マイバッハS680』も展示された。 平井大介
メルセデス・ベンツ S450d 4マティックのスペック
全長×全幅×全高:5195×1920×1505mm
ホイールベース:3105mm
車両重量:2200kg
エンジン:直列6気筒DOHCディーゼルターボ+ISG
総排気量:2988cc
最高出力:270kW(367ps)/4000rpm
最大トルク:750Nm(76.5kg-m)/1500-2500rpm
ISG最高出力:17kW/1500-2500rpm
ISG最大トルク:205Nm/0-750rpm
トランスミッション:9速AT
駆動方式:フロント縦置き4WD
燃料/タンク容量:軽油/76L
WLTCモード燃費:未発表
タイヤサイズ:F255/45R20、R285/35R20
価格:1598万円

メルセデス・ベンツ S450d 4マティック 平井大介
メルセデス・ベンツ S580 4マティック・ロング(欧州仕様/参考値)のスペック
全長×全幅×全高:5304×1921×1503mm
ホイールベース:3215mm
車両重量:2270kg
エンジン:V型8気筒DOHCツインターボ+ISG
総排気量:3982cc
最高出力:395kW(537ps)/5500-6100rpm
最大トルク:750Nm(76.5kg-m)/2500-4500rpm
ISG最高出力:17kW/1500-2500rpm
ISG最大トルク:205Nm/0-750rpm
トランスミッション:9速AT
駆動方式:フロント縦置き4WD
燃料/タンク容量:プレミアム/76L
WLTCモード燃費:未発表
タイヤサイズ:F255/35R21、R285/30R21
価格:2365万円

メルセデス・ベンツ S580 4マティック・ロング 平井大介
