「5拍子の貴公子」バイオリニストTSUMUZIが、LEXUS開業20周年を祝う
京都トヨタ自動車株式会社 代表取締役社長 芳賀将英氏の挨拶に始まり、フリーアナウンサーの森 武史氏の総合司会のもと、自動車ジャーナリスト菊谷 聡氏のトークショーも含めてイベントは終始和やかな雰囲気で進んでいく。レクサス北大路と開業当時から長きにわたる付き合いの顧客が多いこともあり、会場は非常に穏やかで落ち着いた空気に包まれていた。


そんな中、イベントのフィナーレを華やかにしめくくったのがバイオリニストのTSUMUZI(ツムジ)だ。”5拍子の貴公子””変拍子の貴公子”とも呼ばれる彼は、東京医科歯科大学(現・東京科学大学)を卒業しドクターライセンスをもつ異色の作曲家・バイオリニストである。

TSUMUZIが今回のイベントに出演したきっかけは、レクサス北大路のゼネラルマネージャー所 龍志氏と出会ったことにはじまる。所氏がTSUMUZIの音楽性に深い関心を寄せ、20周年記念イベントでの演奏を依頼したことからTSUMUZIはレクサスをイメージした楽曲を制作。以来、レクサス北大路ショールームで演奏するなどの親交を深めてきた。

『Reboot to the Horizon』と題したこの曲を制作するにあたり、TSUMUZIはレクサスLFAが奏でるエンジンサウンドを表す”天使の咆哮”というワードにインスパイアされたという。
彼はこう語る。
「唸るようなバイオリンの低音から曲がいきなりトップギアで走り出すイメージです。続くAメロは街中を軽快にドライブしているような雰囲気で作曲しました。”20周年という節目に再起動(Reboot)し、新たな地平(Horizon)を目指す”という強い決意が感じられる曲に仕上がったかなと思います」
ところで、この曲でも用いられているTSUMUZIの代名詞である5拍子は、一般的な4拍子や3拍子に比べるとあまり馴染みがないかもしれないが、実は誰もが知るポピュラーな楽曲にも取り入れられている。たとえば映画『ミッション・インポッシブル』テーマ曲のイントロを思い浮かべてほしい。あの特徴的なイントロは5拍子で構成されており、その独特の没入感はまさに変拍子ならではといえる。

バイオリニストとしての自己表現スタイルを模索し続ける中で、世界的に見ても稀有な5拍子や変拍子を極めるというスタイルに辿り着いたTSUMUZI。ドクターライセンスをもつことで”理系バイオリニスト”と表現されることもあるが、彼が作る音楽は単に理詰めで作曲されたものではなく感性と理性のバランスがとれた音楽だ。「まずは何の前知識もない状態で感じるままに聴いて感動できるもの。そしてその後に5拍子や変拍子についてなどその曲の仕組みを知ったときに、もう一度驚きや発見があって分析的にも楽しめるもの。そのように感性と理性で二度楽しめる音楽を目指しています」と話す。
彼の奏でる音楽にはジャンルを超えたグルーヴ感があり、その独特なリズムによって生み出される”揺らぎ”や”うねり”が身体に響いて心地よい。理屈抜きに心で感じるもよし、5拍子を因数分解のように3拍+2拍に分けて頭で感じるもよし。楽しみ方は幾通りも存在する。「音楽は既に出尽くしたと思っている方もいるかもしれませんが、まだまだ新しい可能性がこんなにあるということをぜひ多くの方に知ってもらいたいと思っています」と語るTSUMUZIの今後の活動に注目したい。

TSUMUZI (ツムジ)/作曲家・バイオリニスト
”5拍子の貴公子””変拍子の貴公子”との呼び名で親しまれている日本の作曲家/バイオリニスト。音楽家でありながら、都内の国立医大を卒業しドクターライセンスを持つという異色の理系バイオリニストで、世界的に見ても珍しい'変拍子''5拍子'に特化した音楽性で注目を集めている。代表作『俺のリベルタンゴ / Libertango My Own』のミュージックビデオは発表以来、定期的に世界のジャズチャート1位を獲得しており、初の海外公演となったスペインでのコンサートでも5拍子とフラメンコとの親和性に着目したサウンドが好評を博し、2025年4月にはイランに招聘されコンサートを成功させるなど世界に通用する5拍子、変拍子の第一人者としての地位を確立している。これまでに7枚のアルバムをリリース、YouTubeに発表している各曲のミュージックビデオも評価が高い。
公式サイト:https://tsumuzi.com/
文:オクタン日本版編集部 写真:Ernesto Cielo Records、オクタン日本版編集部
Words: Octane Japan Photography: Ernesto Cielo Records, Octane Japan
