所持金550円で警察と接触していた…たつの親子殺害の指名手配容疑者、遺体発見3日前の状況
兵庫県たつの市の住宅で親子の遺体が見つかった事件で、全国に指名手配されている大山賢二容疑者(42)が、事件の前後に一時的に実家に滞在していた可能性も視野に警察が捜査を進めていることが、捜査関係者への取材で新たに分かりました。
■殺害された親子の自宅隣、約10年前まで大山容疑者が住んでいた実家を家宅捜索

たつの市の住宅で田中澄恵さん(74)と娘の千尋さん(52)が殺害されているのが見つかってから一週間が経ちます。
警察は25日に引き続き、26日も大山容疑者の実家の家宅捜索を行っています。実家は殺害された田中さん親子の自宅の隣にあり、約10年前まで大山容疑者が住んでいたということですが、現在は空き家だったということです。
■事件後、市内の駅や現場周辺をうろつく姿が複数の防犯カメラに

大山容疑者の事件後の行動も徐々に明らかになってきました。親子が死亡したとみられるのは今月13日ごろですが、その後17日にかけて、市内の駅や現場周辺などをうろつく大山容疑者が複数の防犯カメラに映っていたということです。
現場から歩いて15分ほどの距離にある播磨新宮駅や、その2つ隣の本竜野駅の防犯カメラにも、事件後に大山容疑者の姿が映っていたということです。
■元神奈川県警捜査1課長「自分の痕跡がないか確認した可能性」

なぜ事件後に現場付近をうろついていたのでしょうか。元神奈川県警捜査1課長の鳴海達之氏は、次のように話します。
元神奈川県警捜査1課長 鳴海達之氏
「慌てたときに何かものを落としてないかとかを確認するために来ることはあるんだろうと思うんですよ。気になっているんだったら戻って自分の痕跡がないかどうかを確認したってことは考えられますよね」
■犯罪心理学の専門家「住んでいた場所になんらかの思い入れがあった可能性」

一方、犯罪心理学に詳しい奈良女子大学の岡本英生教授は、次のように指摘します。
奈良女子大学 岡本英生教授
「10年くらい前までそこに住んでいたということでそこに対してなんらかの感情、思い入れ、それがある可能性はある。(大山容疑者が)ポジティブな感情であればそこで感傷に浸るというか。ネガティブな感情が昔自分が住んでいたところにあるのであればまだ恨みが残っているとかいろんな可能性が考えられます」
■遺体発見3日前、警察との接触時の所持金はわずか550円ほど

遺体発見の3日前、大山容疑者が現場から20キロ以上離れた高砂市で警察と接触したときの状況についても新たな情報が入ってきました。交番の近くの路上で寝ていた大山容疑者は通報され、警察署に連れて行かれたということです。その後、かつて住んでいた実家まで送り届けられましたが、この時の所持金はわずか550円ほどだったということです。
大山容疑者の足取りは今月17日を最後に分かっていません。警察は、事件後に衣服を着替えた上、凶器を捨てて逃走している可能性もあるとみて行方を追っています。
