300年前に創業した山形市銅町の鋳物工芸品製造会社が破産手続き開始 新型コロナや原材料高騰の影響
山形市で創業から300年近くになる鋳物工芸品製造会社が、山形地裁から破産手続き開始の決定を受けたことがわかりました。
帝国データバンク山形支店によりますと、山形市の鋳物工芸品製造業、清光堂工芸社は3月24日、山形地裁から破産手続き開始の決定を受けました。負債総額は、去年2月期末時点で約1億1000万円とされています。
清光堂工芸社は1735年に創業し、1966年12月に法人化されました。鉄瓶や茶釜などの鋳物工芸品を製造し、伝統的な「型挽き」や「紋様押し」などの技法を用いた製品づくりで知られていました。生活様式の変化で国内需要が減少する中、1989年以降は中国向けの輸出を中心に事業を展開し、年商1億円近くを計上していた時期もありました。
しかし、新型コロナウイルスの影響で輸出が滞り、その後も中国での需要回復が進まず業績が低迷しました。去年2月期の売上高は約3000万円に落ち込み、赤字が続いていました。原材料価格の高騰なども重なり、業況の改善が見通せないことから、去年6月末までに事業を停止していたということです。
