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記録的な少雨による深刻な影響が続いています。ダムの底から「幻の橋」が次々と姿を現し、別府温泉の秘湯でもお湯が消えるという、異例の事態となっています。

【写真を見る】ダム底から「幻の橋」次々出現 別府の秘湯は枯渇状態に 貯水率0.3%…記録的少雨で異変

「幻のアーチ橋」異例の早さで出現

大分県佐伯市宇目にある北川ダムでは水が減り、上流部では底が見える状態に。ダムの建設に伴い水没した「旧田代橋」が姿を見せています。

1962年、洪水調節と水力発電を目的に県が建設した北川ダム。完成と同時に一部の集落や生活に使われていた橋は水没し、姿を消しました。

この旧田代橋は例年、渇水期の春から数か月間だけ姿を見せ、「幻のアーチ橋」と呼ばれています。しかし、今シーズンは異例の早さで出現したといいます。

佐伯市宇目田代地区区長 田辺房一さん:
「去年の暮れからずっと出ているから、やっぱり今年は水が少ない」

貯水率0.3%…発電停止は15年ぶり

2月24日までの2か月間の降水量は、佐伯市宇目や大分市で平年の16%、中津市では13%など、各地で記録的な少雨となっています。

発電可能な水量に対する北川ダムの貯水率は、2月25日正午時点でわずか0.3%に。水不足により、北川発電所は去年12月から発電を停止。完全に停止するのは、工事の影響で止まった2011年以来、15年ぶりです。

さらに、「田代橋よりも珍しい橋が出ている」との情報も。案内された先には、ダムの底に沈んだ「旧時間橋」が姿を見せていました。

2011年に50年ぶりに出現したという記録がある幻の橋です。

別府の秘湯からお湯が消える

一方、少雨の影響は意外な場所にも及んでいます。

別府の三大秘湯の一つとされる「鶴の湯」では、浴槽にお湯がなく、浴槽がむき出しになっています。人里離れた天然温泉として長年、多くの市民や観光客に愛されていますが、知らずに訪れた人は、と困惑した様子でした。

(訪れた人)「休みだったので、ちょっとお風呂に入ろうかなと思って、びっくりしました。こういった経験は初めて」

温泉のメカニズムに詳しい京都大学地球熱学研究施設の大沢信二教授は、「温泉となる地下水が地表面に近い場所にあるとみられ、少雨の影響を受けやすい」と説明します。

今後まとまった雨が続けば、発電や温泉の問題は少しずつ解決へ向かいそうです。