【英語学習のお悩み解決Q&A】#4 長文の読解力、スピードアップの秘訣は「音読」にあり!
中高生にとって英語学習は、興味のあるテーマであると共に、大きな悩みの種でもあります。その悩みも、「英語の文法が苦手」「長文が読み解けない」など人それぞれ。そこで、中高生が抱えるさまざまな悩みに、英語のプロフェッショナル 東進の大岩秀樹先生に答えていただきます。
2020年度から実施されている大学入学共通テスト(共通テスト)では、英語リーディング全体の単語数が5000~6000語を超えています。これを制限時間80分で読みこなし、設問に答えていかなくてはなりません。「そんなの無理」「できるようになるとは思えない」と暗い気持ちになる人もいるかもしれませんね。そんなあなたに、今回は長文を読むことをテーマにお話します。
#3 英語のリーディングが苦手な人は英作文を取り入れて!Q. 英語の長文を攻略するためにはどうすればいいですか?
A. 文章の中から主張を見つけて、要約しながら読み進めるクセをつけよう
(大岩)長文を読むとき、全文をじっくり読んでいては、時間がかかってしまい、テストであれば時間切れになってしまいます。メリハリをつけずにただ読み進めていると、「がんばって読んだのに何が書いてあったのかさっぱりわからない」と言う結果になりがちです。
長文を読むときは、「大量の英文の中から必要な情報を効率よく見つけ、整理しながら読む」ことを心掛けましょう。
ポイントは3つ。
1.文章の主張を意識して、重要な情報は何かを考えながら読む。
主張(文章の中で言いたいこと)を見つけられれば文章の構成が分かります。「この文は要は○○が言いたいんだな」と理解できれば、読み飛ばしたり、要約しながら読み進められます。
2.主張を支える理由や具体例を流し読みする。
1の主張がわかれば、具体例や補足などは読み飛ばすことができます。
3.主張がわかりづらいときは、主張を補足している理由や具体例を読んで、文章の趣旨を理解する。
1の主張が読み取れないときは、2の理由や具体例などを読んで、主張を読み取ることができます。例えば意見文だったら「具体例でマイナスイメージな事例が出てきているので、反対の立場の主張なんだろうな」と読み解けます。
これができれば、わからない単語が出てきても、前後の文章から推測することができ「習っていない単語だ!」と焦ることもありません。
まずは主張を見極めて、補足する文章は適度に流し読みしながら要約して読みすすめましょう。テストだったら、これで早く問題に取り掛かることができますよ。
A. 音読がおすすめ! テスト対策には時間を測って問題を解いてみよう。好きな分野の英文で、長文に慣れるのも大切。
(大岩)長文読解のスピードを上げるために私がおすすめしたいのは、お手本となる音声を使って、音読をすることです。
英文を読むのが遅い人は、頭の中で自分の理解できる速さで読んでしまっています。ナチュラルスピードの音声を聞きながら英文を読むと、「音声のスピードが自分の読む速さ」になり、読むスピードが上がります。
音声がない音読では、自分のスピードで読んでしまったり、変なところで区切ってしまったりするので、お手本の音声のスピードや間を大切にして、同じように読めるまで音読を繰り返し練習してみましょう。
音読していてつっかえたり、詰まったりしてしまうのは、文法や語彙、意味のかたまりを理解できていないことが原因なことが多いものです。そんな時はもう一度、日本語で確認しましょう。頭の中で日本語に変換せず理解できるようになれば、読むスピードは確実に向上していますよ。
テスト対策としては、時間を意識した読み方も大切です。まずは週に1回でいいので、試験形式の問題を「時間を測って」解く練習をしましょう。時間を意識して練習を続けると、次第にペース配分のコツをつかみ、読解スピードも早くなるでしょう。
また、たくさんの英文に触れるための「多読」も大切。教科書や参考書以外に、興味のあるスポーツクラブのホームページで選手の情報や試合情報を調べたり、好きな映画のストーリーやゲーム攻略の紹介ページを読んで、少しずつ長い文章に慣れていきましょう。
大岩秀樹(おおいわ・ひでき)
東進ハイスクール・東進衛星予備校の英語科講師。基礎講座から難関大向け講座まで多数担当し、応用問題にもしっかり対応できる「本物の基礎力」にこだわる授業を行う。中学生・大学生向けの講座も多数担当しており、大学入試にとどまらない未来へつながる英語指導を心がけている。著書は50 冊以上。
取材協力:株式会社ナガセ(東進ハイスクール・東進衛星予備校)
https://www.toshin.com/nagase/
