冬から春への季節の変わり目は、体も心も揺らぎやすい時季。そんなときに頼りたいのが、日々の食事で無理なく取り入れられる「ゆる薬膳」です。今回は、漢方アドバイザーの久保奈穂実さんに、養生の考え方と、色で覚えられる食材の効果について教えてもらいました。

食材を意識すると、心と体が整う

「春は気候や生活の変化が激しく、心も体も対応するのが難しい季節です」と国際中医薬膳管理師の久保奈穂実さん。

まだ寒さが残っているので冷えが気になったり、春の陽気でのぼせやほてり、イライラなどの症状に悩まされたり。そんなときは少しだけ薬膳の知恵を生活に取り入れて、心と体を整えてみませんか?

「薬膳というと難しく思えるかもしれませんが、普段食べているもので心と体を養生して整えるというシンプルなもの。旬の食材を基本に、スーパーで手軽に手に入る食材でOKです」

ゆるっと薬膳で、気になる不調を徐々に整えていきましょう。

冬から春の養生キーワード3つ

冬から春にかけて意識しておきたい、3つのキーワードはこちら。

●1:肝をいたわる

環境の変化でストレスを感じやすい春は、血液の貯蔵庫「肝」が疲れやすく、自律神経が不安定に。睡眠不足や目の疲れに注意。

●2:食材は巡りを促すものに

イライラには「気」を巡らせる効果がある香味野菜などの「香りのよいもの」や、イライラを鎮める「苦味のある食材」を積極的に食べましょう。

●3:心身をのびのびと解放

春は「がんばる」よりも、心や体を「ゆるめて、のびのび」することが大切。「ゆったり」を心がけて、髪型やファッションもふんわりと。

色で覚える食材の効果

薬膳では、食材の色を意識することで、体の不調に合わせた食養生ができると考えられています。食材の色ごとの働きについて、久保さんに教えてもらいました!

●緑:イライラやほてりを鎮める

・ホウレンソウ
・コマツナ
・セロリ
・ミント
・緑茶

など

●赤:血を補って、巡りをよくする

・肉や魚の赤身
・トマト
・ニンジン
・ナツメ
・ベリー類

など

●黄:消化吸収の機能をアップさせる

・トウモロコシ
・カボチャ
・大豆
・ジャガイモ

など

●白:肺に働きかけ、体にうるおいを与える

・豆腐
・ナシ
・白キクラゲ
・白ゴマ
・ユリ根
・エノキ

など

●黒:体の土台を元気にし、エイジングケアも

・黒豆
・黒ゴマ
・黒キクラゲ
・ヒジキ

など