いつ来るかわからない地震。大好きなインテリアや暮らし方を維持しつつ、もしもの時にそなえる防災術を、レスキューナースとして地震の被災地などで医療支援をしてきた辻直美さんに聞きました。今回、イラストレーターの柿崎こうこさんの自宅で防災術を指南。プチプラグッズを活用したテクニックは必見です。

価値観を大切にしながら「地震に強い家」はつくれる

「本棚に滑り止めシートを敷くなど、できることはしていました。でも、居心地よく過ごせるよう整えた空間に“防災”が入ることに抵抗があって」

【写真】観葉植物の滑り止めに必須の100円グッズ

そう語るのは、そのライフスタイルにファンも多いイラストレーターの柿崎こうこさん。柿崎さんのように安全は気になりつつも、「防災対策は暮らしに我慢や妥協が必要そうで、積極的になれない」という人は多いのでは?

しかし、国際災害レスキューナースの辻直美さんは「その人の暮らしに合わせてできるのが私の防災術」ときっぱり。柿崎邸のインテリアはそのままに、「地震に強い家」にする方法を教えてもらいました。

使ったのは、ほとんどが100円ショップのアイテム。すぐマネできる防災術です。

●おしゃれ防災のポイント3つ

辻さんによると、おしゃれに好きな暮らしを維持しつつ、防災するポイントは以下の3つなのだそう。

1:床にはものを置かない

見栄えが悪いのはもちろん、発災時の避難経路を塞ぐことになる。

2:コレクション部屋からはすみやかに逃げる

ものが多い部屋で被災したら逃げる! と決めておくのもひとつの手。

3:防災グッズは観葉植物などで隠す

“ザ・防災”感が気になる場合、観葉植物などで上手に目隠しを。

ものを飾るときは「さりげなく固定」

大地震でものは「落ちる」「倒れる」「移動する」「飛ぶ」そう。100円ショップのアイテムが固定に大活躍! 辻さんに、いつものインテリアはそのままで防災力を上げるテクニックを4つ教えてもらいました。

●1:あまり動かさないものは「耐震ジェル」で固定

動かすのは掃除のときくらいというランプは、耐震ジェルを使って固定。「最初につけるときに、ムギュッと強く押しつけるとより安定します」(辻さん)

接地面が狭いものや軽いものは耐震ジェルで固定。汚れても水洗いできるのが◎

●2:観葉植物の受け皿は「滑り止めシート」ではさむ

棚の天板と受け皿との間だけでなく、受け皿と鉢の間にも滑り止めシートを。

「二重に対策をすることで、落下のリスクをさらに下げることができます」(辻さん)

面積が広いものや重いものには「滑り止めシート」を使います。

●3:転倒防止のつっぱり棒は「正しい位置」に設置

「家具の転倒を防ぐつっぱり棒は正しい位置へ設置してこそ効果を発揮します」と辻さん。家具の側板の延長線上にまっすぐ、できるだけ奥の壁側につけるのが正解。

●4:滑り止めシート&耐震ジェルの活用法

こちらは応用編。滑り止めシートと耐震ジェルはこんな場所にも使えます!

本の下に敷いた滑り止めシートは、手前を折って厚みをもたせると落下防止効果がUP。

カーテンポールのつっぱり棒に耐震ジェルをかませるとより安定。