坂本花織

写真拡大

 終わってみれば僅差の銀メダルだった。2月20日、ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート女子シングルでフリーの演技が行われ、坂本花織(25)が147・67点を獲得。ショートプログラムと合わせて224・90点となったが、米国のアリサ・リュウにわずか1・89点差で敗れ、彼女にとって最後のオリンピックは終わった。今シーズン限りで引退を発表している彼女だが、その後に早くも期待しているのがテレビ業界だ。

 ***

【写真を見る】坂本花織と「ソックリ」と言われる芸人とは? 写真を比較すると…

 いかに業界が注目しているかは、競技を生中継するNHKのラテ欄にも表れていた。

▽2.55フィギュア
「女子・フリー」
坂道もあった競技人生
本当は怖くても氷上に
花を咲かせ愛の賛歌と
織りなす美しい舞を!
笑みこぼれ晴れやかな
顔で自分を信じて3人
で行ってらっしゃい!

 まるで詩のような番組紹介文で、しかも、1文字目を縦読みし、最後の目をそのまま右へ読み進めると《坂本花織笑顔で行ってらっしゃい!》という凝りようだった。民放プロデューサーは言う。

坂本花織

「まあ、五輪期間中のNHKのラテ欄への執念はお決まりではあるものの、今回は特に熱がこもっていたようにも思います。NHKだって解説者としての彼女に期待しているでしょうからね」

 ただし、坂本は昨年6月に今季限りでの現役引退を発表した際、今後はフィギュアスケートのインストラクター(コーチ)への転身を目指していると明かした。

「そうは言っても、あのお茶目なキャラを放っておくのはもったいない」

「やったるでー!」

 確かに、坂本は高くて幅の広いジャンプや演技力だけでなく、あの明るいキャラが魅力だ。今回の五輪でも、フィギュア団体のフラッシュインタビューでコメントも求められた際、右手を挙げて満面の笑みをたたえつつ「やったるでー!」と答えて話題となった。

「兵庫県神戸市出身の彼女には関西人気質の明るさがあります。かと思えば、銀メダル受賞後の団体へのインタビューでは、画面から見切れた佐藤俊選手をカメラから見えないように後ろ手で引き戻すなど気遣いの人でもある。別のインタビューでは『しゃべらせろ!』なんてツッコんだりする一方で、非常に涙もろいところもある。まだ25歳ですが、いい意味で“関西のおばちゃん”のような可愛らしさがあるんです。昨年12月、トーク番組の『ボクらの時代』(フジテレビ)に樋口新葉選手、田中刑事選手と共に出演した際も、素の話ぶりがバラエティ向きだと感じました」

 現在、バラエティで活躍する女子フィギュア選手といえば、史上初の4回転ジャンプを成功させたミキティこと安藤美姫(38)、金メダリスト“りくりゅう”ペアの木原龍一とかつてペアを組んでいた高橋成美(34)、喜怒哀楽を思い切り表現する村上佳菜子(31)などがいる。

禁断のテッパンネタ

「それぞれが第一線で活躍した素晴らしい選手で、選手時代とのギャップが面白がられています。『こんな人だったんだ!』といったインパクトが強いのでしょう。もっとも、彼女たちはオリンピックのメダリストではないんです」

 世界選手権で優勝したミキティも、四大陸選手権で優勝した村上も、五輪ではメダルとは縁がなかったのか。

「一方、坂本は2022年の北京五輪の銅メダリストであり、今回は銀メダルを獲得。しかも、彼女たちにはない強力なキャラがある。放っておけと言うのが無理です」

 ネット上には、お笑い芸人・ザブングル加藤と顔が似ているなどという声もある。

「坂本がテレビで加藤の持ちギャグ、『悔しいです!』や『カッチカチやぞ!』なんてやってくれたらテッパンでしょう。もちろんそこまでやらなくとも“新顔”というだけで強みになりますし、メダリストですからタレントとしてのランクも上がりますからね」

 それでも彼女はコーチ業を目指しているのだ。

「コーチ業だけでなくアイスショーにも出演すると思いますが、あのキャラです。テレビからオファーがあれば出てくれるタイプだと思います。少なくとも芸能プロダクションから声がかかるのは間違いない。彼女が芸能プロに所属すれば、我々としてもより声がかけやすくなります」

 テレビマンたちが「やったるでー!」と意気込んでいる。

デイリー新潮編集部