大分の地方企業がミリタリー市場で独走、売上14億円を達成 『脱・中間マージン』で築いた圧倒的シェアの裏側
大分県豊後大野市に本社を置く「デジスト」が、ミリタリー関連市場で異例の快進撃を続けています。価格競争力を武器に急成長を遂げ、売上高は約14億円を達成。国内ミリタリー業界を牽引するフロントランナーへと上り詰めた、その戦略とは――。
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中間コストを徹底排除、圧倒的商品力
デジストが運営するミリタリー専門店「レプマート」。サバイバルゲーム用のエアガンに加え、バッグやポーチ、ウェアといった普段使いも可能なファッションアイテムまで幅広く取り扱っています。
デジスト 難波弘幸社長:
「ヨーロッパの軍隊の放出品で、これはイギリスの『MTP迷彩』というタイプです」
同社の最大の強みは、圧倒的な商品数と海外直取引によるコスト抑制です。アメリカやイギリスなどの海外メーカーと仲介業者を挟まず、直接交渉することで中間コストを削減。現在の取引先は約30社に上り、2万8000種類もの商品をそろえています。
デジスト 難波弘幸社長:
「200以上のブランドと取り引きしていますが、ミリタリー製品は機能的な部分が多いのと、その色使いが男性ファンの心をつかんでいます」
「ミリタリー特化」への転換
2004年の創業当初はアウトドア用品など幅広く扱っていましたが、他社との差別化を図るため「ミリタリー特化」の戦略へ転換。2011年には自社通販サイト「レプマート」を立ち上げ、EC事業で急速に売り上げを伸ばしました。
オンラインでシェアを拡大する一方で、実店舗展開では試行錯誤の連続でした。地元・大分では過去に2度の出店と撤退を経験。「商圏人口の壁」や「品数の多さを活かせない店舗面積の制約」という苦い経験をした時期もありました。
デジスト 難波弘幸社長:
「通販では、なかなか話題にしてもらう機会が少ないですが、実店舗はSNSで話題にされやすい強みがあります。その相性の良さが魅力だと感じています」
秋葉原で成功…全国主要都市に出店へ
転機となったのは、2017年の東京・秋葉原への進出です。インバウンド需要も取り込みながら、秋葉原店は年間売上4億円を記録する旗艦店へと成長しました。
この成功をきっかけに全国展開を進め、現在は大分をはじめ、大阪、福岡など6店舗を運営。去年、おととしの売上は、いずれも約14億円と過去最高となっています。
デジスト 難波弘幸社長:
「元々通販でも関東圏のお客さんが半数を占めていたので、東京でも一定の知名度はあると思っていました。ニッチな商材ではありますが、より多くの方に興味を持ってもらえる活動を展開し、今後は全国の政令指定都市への出店を目指したいと考えています」
オンラインと店舗の両輪で業界トップクラスの地位を築いた「デジスト」。独自の流通網とデジタル戦略を武器にさらなる飛躍が期待されます。
